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1_am-環境構築.md

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環境構築

目次

  1. Node.js をインストール
  2. TypeScript をインストール
  3. フォルダとファイルを作成し、実⾏
  4. プロジェクトディレクトリの作成
  5. TypeScript ファイルを作成し⽣成された index.js を実⾏
  6. ts-node で⼿間を減らす
  7. ts-node-dev でさらに開発効率を上げる
  8. 補足説明
  9. 理解度チェック

※サンプルコードはこちら

1. Node.js をインストール


node -vコマンドでインストールした node のバージョンを確認できる。


2. TypeScript をインストール


npm install -g typescript ts-node @types/node

TypeScript 本体は、npm(Node Package Manager)からインストール可能。コマンドプロンプトから上記のコマンドを実行。-gオプションは、ライブラリをグローバルにインストールするために指定。

npm 役割
ts-node 指定された TypeScript のファイルをコンパイルして実行するための CLI ツール
typescript TypeScript のコンパイラー。
@types/node Node.js 由来の機能やモジュールに対する型情報

参考情報


3. フォルダとファイルを作成し、実行


  • srcフォルダを用意し、src/index.tsのファイルにconsole.log("Hello World");と書く

  • コマンドプロンプトに npx ts-node src/index.ts と書く

  • コマンドプロンプトにHello World!と出力されることを確認

npx は勝手にインストールされているパスを調べて「コマンド名」が存在するかチェックして実行してくれる。

4. プロジェクトディレクトリの作成


  • mkdir コマンドでディレクトリを作る

    • mkdir typescript-node
  • cd コマンドで指定のディレクトリ配下のカレントディレクトリを移動する

    • cd typescript-node
  • package.json の生成

    • npm init -y

    npm を利用するために、プロジェクトで利用する npm モジュールをpackage.jsonで管理する必要がある。このファイルは、プロジェクトの名前や利用する npm モジュールの依存関係が記載されている。npm initコマンドを使うと、対話形式でファイル名やライセンス情報などを作成できる。-y-yesの省略版で全て「yes」を選択した状態で作成する。

  • パッケージのインストール

    • npm install typescript
    • npm install -D @types/node

    -D--save-devの略でオプション。package.json のdevDependenciesにパッケージ名が記載される

  • tsconfig.json の生成

    • npx tsc --init
  • tsconfig.jsonファイルを確認 以下のようになるようにコメントを修正

{
  "compilerOptions": {
    "target": "es6",
    "module": "commonjs",
    "strict": true,
    "esModuleInterop": true
  },
  "include": ["src/**/*"]
}
設定項目名 設定値 意味
target es6 コンパイル後の JavaScript のバージョン
module commonjs どの方式でモジュール関連のコードを扱うか
strict true TypeScript の基本的なチェックを全て true にするか
esModuleInterop true import 文を使って読み込めるようにするか
include ["src/**/*"] src 配下にあるファイルを一括で指定

5. TypeScript ファイルを作成し、生成された index.js を実行


  • typescript-node配下にsrc フォルダを作成
    • mkdir src
  • src フォルダへカレントディレクトリを移動
    • cd src
  • index.tsファイルを作成
    • type nul > index.ts
  • index.tsに以下のコードを書く
function greeting(name: string): string {
  return `Hello, ${name}!`;
}
console.log(greeting("Typescript"));
  • tsc コマンドでコンパイルをする

    • npx tsc index.ts
  • index.jsファイルが生成されたことを確認

  • node でindex.jsファイルを実行し、結果を確認

    • node index.js

6. ts-node で手間を減らす


毎回 ts ファイルを編集して tsc コマンドでコンパイルし、node で実行するのは、手間もかかる上に面倒なので tsc→node の実行を自動で行ってくれるts-nodeを利用する

  • コマンドを実行してみる
    • npx ts-node index.ts

7. ts-node-devでさらに開発効率を上げる


必要なファイルのいずれかが変更されると(標準として)ターゲットノードプロセスを再起動するが、再起動間で TypeScript コンパイルプロセスをnode-devで共有する。 毎回コンパイルをインスタンス化する必要がないため、再起動速度が向上する

  • ts-node-devをインストールする
    • npm install -g ts-node-dev
  • 実行する
    • npx ts-node-dev --respawn index.ts

サーバーのように一度実行すると動き続けるものではなく、一度実行するとプロセスが終了するプログラムの場合は、ts-node-dev--respawnオプションをつける

  • src/index.tsを修正して保存
  • 自動で再コンパイル&実行
  • ts-node-devを終了するときはCtrl+Cを押下

参考情報

補足説明



Node.js とは


Google Chrome と同じV8という実行エンジンで作られた JavaScript の実行環境。 本来は、 JavaScript はブラウザでしか動作しないが、Node.js を使うことで、JavaScript を様々な場所で実行できる。

  • テキストファイルの node プログラムを動かすコマンド
    • node ファイル名

偶数バージョンと奇数バージョンの違い


Node.js には 2 種類のバージョンがある

バージョン種類 概要
偶数バージョン LTS(Logn Term Support の略)。長期サポートが保証されている
奇数バージョン 新しい技術を積極的に取り入れるバージョン。バグがあったり、1 年未満でサポート終了の可能性あり。

npm とは


Node Package Manager の略。Node には様々な拡張機能がパッケージという形で配布されている。これらのパッケージを一つの場所に集約させ、開発者が必要なものだけ自由にインストールできるような仕組み。パッケージ管理ツール。また、開発者のローカルにある package.json を見ることで、プロジェクトで何のパッケージを使っているかも分かる。

npx とは


Node Package Executer の略。パッケージの実行を行うツール。npx は特定のパッケージをインストールせずに使用するもの。今回は特定のプロジェクトの中にts-nodeをインストールせずに使用しているのでnpxでの実行を行っている。


package.json の devDependencies とは


開発時に必要なパッケージが記載される。つまり、公開時には不要なパッケージ。今回インストールしたパッケージ@types/nodeは JavaScript のライブラリに型定義を付与する、型定義ファイルであり、開発時のみ使う情報なのでインストール時に-Dとし、devDependenciesに入れている。

9. 理解度チェック


  • 補足説明の用語についてわかりやすく説明資料をつくりましょう。
    • どの用語を調べるかグループで分担(3 分)
    • 個人ワーク(15 分)
    • グループワーク(30 分)