ここには、voicevox_coreライブラリをC++から使用するサンプルプロジェクトが含まれています。 プロジェクトを開くには、Microsoft Visual Studio Community 2022(無料)が必要です。また、「C++によるデスクトップ開発」のワークロードが必要です。 Visual Studio Installerを使用しインストールしてください。
単純な音声合成を行うコンシールアプリケーションです。
以下はDebug x64でビルドする場合です。他の構成・プラットフォーム向けにビルドする場合は、適宜読み替えてください。
出力フォルダを作成するために、一度ビルドします。「windows_example.sln」をVisual Studioで開き、メニューの「ビルド」→「ソリューションのビルド」を押します。
この段階では、ビルドは失敗します。「bin」フォルダと「lib」フォルダが生成されていればOKです。
Releasesから「voicevox_core-windows-x64-cpu-{バージョン名}.zip」をダウンロードし、展開します。ダウンローダーを使うと便利です。
展開してできたファイル・フォルダをそれぞれ下記のフォルダへ配置します。
-
simple_tts に配置
- voicevox_core.h
-
simple_tts\bin\x64\Debug に配置
- voicevox_core.dll
- onnxruntime.dll
- onnxruntime_providers_shared.dll
- modelフォルダ
-
simple_tts\lib\x64 に配置
- voicevox_core.lib
もう一度ビルドします。今度は成功するはずです。失敗した場合は、「voicevox_core.lib」の場所を確認してください。
続いて、「Open JTalk辞書フォルダ」を配置します。
ダウンローダーを使用した場合、展開されたフォルダに含まれています。
ダウンローダーを使用していない場合は、http://open-jtalk.sourceforge.net/ を開き、Dictionary for Open JTalk 欄の Binary Package (UTF-8)をクリックして「open_jtalk_dic_utf_8-1.11.tar.gz」をダウンロードします。
展開してできた「open_jtalk_dic_utf_8-1.11」フォルダをフォルダごと「simple_tts\bin\x64\Debug」に配置します。
最終的に、以下のようなフォルダ構成になっているはずです。
simple_tts
│ simple_tts.cpp
│ simple_tts.h
│ simple_tts.vcxproj
│ simple_tts.vcxproj.filters
│ simple_tts.vcxproj.user
│ voicevox_core.h
│
├─bin
│ └─x64
│ └─Debug
│ │ onnxruntime.dll
│ │ onnxruntime_providers_shared.dll
│ │ simple_tts.exe
│ │ simple_tts.pdb
│ │ voicevox_core.dll
│ │
│ ├─model
│ └─open_jtalk_dic_utf_8-1.11
│
└─lib
└─x64
│ voicevox_core.lib
│
└─Debug
Visual Studioのツールバーにある「ローカル Windows デバッガー」と書いてある三角のつているボタンを押すと実行できます。出力フォルダにある「simple_tts.exe」を直接実行することもできます。 表示されたコンソール画面に、生成したい音声の文字列を入力しエンターキーを押します。そうすると音声合成が開始し、合成された音声が再生されます。