FlaskはPython開発者に人気のマイクロWEBフレームワークです。 PythonのWEBフレームワークといえばDjangoが有名ですが、Flaskは単なるWEBフレームワークではなく「マイクロ」という接頭辞が付いています。
マイクロWEBフレームワークの特徴は、動作が軽量というだけでなく、覚えなければならないことも少ないので簡単にWEBアプリケーションを開発できます。
FlaskにはWEBアプリケーションを単一の.pyファイルに記述できるという特徴があります。 たとえば「Hello World!」という応答を返すWEBアプリケーションは以下のように記述できます。
from flask import Flask
app = Flask(__name__)
@app.route("/")
def hello():
return "Hello World!"
if __name__ == "__main__":
app.run()
この特徴はプロトタイプや実験的なアプリケーションを迅速に開発する際に最適です。 もちろん、複数のファイルに分割して大規模なアプリケーションを開発することも可能です。
このようにFlaskはとても単純で自由度の高いフレームワークとなっていますのでどんなアプリケーションにも柔軟に適用できるでしょう。しかし自由度が高いということは選択肢がたくさんあるということでもあるので、初めてFlaskを使う人はどんな風に利用したら良いか迷ってしまうかもしれません。
本書はFlaskを利用する上での一般的な利用方法をサンプルコードと一緒に例示してくれるのでこれから初めてFlaskを使ってみようという方の助けになるはずです。
本書の原稿はGitHub上で公開しています。 誤訳、内容の誤りなどありましたらGithubのIssueでご連絡いただければ幸いです。