+
+
+
3.2. DLA の入力ファイル生成ツール
+
DLA は入力ファイルとして格子定義ファイル、アルゴリズム定義ファイル、
+構造因子定義ファイル、実空間表示温度グリーン関数定義ファイル、波数空間表示温度グリーン関数定義ファイルを、それぞれXML 形式ファイルとして取る。
+これらをうまく定義することで、計算機資源の許す範囲で任意の格子や模型を計算できるが、
+手で定義するには複雑になってしまう。
+そのため、超立方格子やハイゼンベルグ模型などのよく使われるような格子・模型については生成ツールが用意されている。
+
+
3.2.1. 超立方格子生成ツール lattgene_C
+
lattgene_C
は周期境界条件を持つ \(D\) 次元超立方格子を表す格子定義ファイルを生成するためのツールである。
+
$ lattgene_C D L1 L2 ... LD BETA
+
+
+
パラメータは以下の通り。
+
+D
+- 格子の次元。
+L1 L2 ... LD
+- 格子のサイズ。
D
個の整数をスペース区切りで入力する。
+BETA
+- 逆温度。 浮動小数点数で入力。
+
+
実行すると lattice.xml
という格子定義ファイルがカレントディレクトリに生成される。
+
実行例
+
## 8 サイトの一次元鎖で、逆温度は 10.0
+$ lattgene_C 1 8 10.0
+
+## 6x6 サイトの正方格子で、逆温度は 10.0
+$ lattgene_C 2 6 6 10.0
+
+
+
+
+
3.2.2. ハイゼンベルグスピンハミルトニアン生成ツール hamgen_H
+
hamgen_H
はハイゼンベルグスピン模型を表すハミルトニアンファイルを生成するツールである。
+
+
パラメータは以下の通り。
+
+M
+- 局在スピンの大きさ:math:S の2倍に等しい整数。
+J
+- 交換相互作用。正で強磁性、負で反強磁性。
+F
+- サイトにかかる、ボンドあたりの磁場。
+
+
実行すると hamiltonian.xml
というファイルがカレントディレクトリに生成される。
+
実行例
+
## 磁場なしの反強磁性 S=1/2 ハイゼンベルグ模型
+$ hamgen_H 1 -1.0 0.0
+
+## 磁場ありの強磁性 S=1 ハイゼンベルグ模型
+$ hamgen_H 2 1.0 1.0
+
+
+
+
+
3.2.3. アルゴリズム生成ツール dla_alg
+
dla_alg
はハミルトニアン生成ツールで生成したハミルトニアンファイルからアルゴリズム定義ファイルを生成するツールである。
+
+
パラメータは以下の通り。
+
+HFILE
+- 読み込むハミルトニアンファイル。省略した場合は
hamiltonian.xml
が指定される。
+AFILE
+- 書き出されるアルゴリズム定義ファイル。省略した場合は
algorithm.xml
が指定される。
+
+
+
+
+
+