- Trailhead のスーパーバッジ、Advanced Apex Specialist の日本語訳(非公式)です。
- 各カスタマイズ要素のラベル部分には補足として日本語を括弧内に記載している場合がありますが、正解チェックは英語のラベルを元に行われるため、実際のチャレンジには日本語表記を含めず、英語表記のみを使用して行って下さい。また、チャレンジ前にユーザと組織の言語・ロケールを英語に切り替えておくことを推奨します。
- Apex コードのデバッグとトラブルシュート
- 大規模データセットに対応する Apex コードの開発
- Visualforce を用いたカスタムインターフェース開発
- コードの品質を保証するテスト戦略のデザイン
- Apex コード内のカスタムメタデータ
- Apex 共有
- Apex トランザクション実行
- 集計 SOQL クエリ
- 複雑な SOQL クエリ
- ConnectAPI 名前空間
- Visualforce 開発
- Visualforce の Apex クラスとのデータバインディング
- Visualforce のパフォーマンス最適化
- コードのリファクタリングと再利用性
- 定数とラベルの使用
- Apex と Visualforce のテスト
- Apex のトラブルシューティング
所要時間 : 推定 12 時間 - 16 時間
- Salesforce には 2 つの異なるデスクトップユーザインターフェースがあります。Lightning Experience と Salesforce Classic です。このモジュールは Salesforce Classic 向けにデザインされています。この Trailhead の Lightning Experience の基本 モジュールでは、インタフェース間の切り替え、Lightning Experience の有効化についてなどを学ぶことができます。
- 要件を読み進める際にメモを取ってください(映像記憶がない限り)。紙とペン(または電子的なものでも)を用意しましょう。
- このスーパーバッジのために新しい Trailhead Playgroundを作成してください。既存の組織を使用すると Challengeを検証する際に問題が発生する場合があります。
- この未管理スーパーバッジパッケージをインストールしてください。(パッケージ ID: 04tf4000001O5si) このパッケージには Challenge を完了するためのスキーマとコードが含まれています。もし管理・未管理パッケージ、または AppExchangeアプリケーションをインストールする際に問題が発生した場合は、Trailhead Playgroundの管理モジュールの手順に従ってください。
- 商品オブジェクトとスケジュールオブジェクトのドキュメントを参照してください。
- 商品オブジェクト (Product2) の商品ファミリ (Product Family) 項目を次の値だけが表示されるように設定してください。
- Entree
- Side
- Dessert
- Beverage
- 商品のページレイアウトに Quantity Ordered と Quantity Remaining 項目を含めてください。
- 取引先のページレイアウトを注文の関連リストが表示されるように更新してください。
- 注文のページレイアウトから、もしあれば Contract Number (契約番号) 項目を取り除いてください。
- 未管理パッケージで提供されるメソッドは名前やシグネチャを変更することなく使用してください。
Renee LaFleur が料理学校に通っていたとき、彼女は屋外の折りたたみ式の座席を備えたグルメフードトラックで有名な、世界で最も尊敬されているシェフの一人にインターンとして働きました。この経験は Renee が卒業後に自分のフードトラックビジネスを始めるきっかけになりました。New Millennium Delivery - 小さなフードオペレーションで大きな味を提供します。
数年間の努力と長い時間をかけて、Renee は 1 台から 5 台のフードトラックにビジネスを拡大しました。この成功により彼女は、情熱のプロジェクトを追求するための資金を調達しました。「ペイフォワード」*1 モデルのビジネスです。ビジネスは始めることが大変だったことを思い出して、彼女は自身の新しいビジネスで、新しいシェフに顧客基盤を確立するより簡単な方法を提供したいと思っています。
Reneeは、New Millennium Delivery を創設して、食事を一般に広く販売するための低価格なプラットフォームを新人や新進のシェフに提供することで、彼らが名を成せるようにしました。代わりに顧客は、電話で食事を注文できます。その後、New Millennium Delivery の担当者が注文を配達し、幸せな顧客の写真を撮ります。その写真は、ソーシャルメディア投稿のためにシェフに提供されます。
ApexやVisualforce を含む Salesforce のプラットフォームは、New Millennium Delivery のビジネスを推進するテクノロジです。以前、Renee は自分の Salesforce アプリケーションの構築を手伝うために開発者を雇いました。今、あなたは前任の開発者が中断したところからまた始める幸運な開発者です。
地元のフード&ワインフェスティバルで初公開できるようにするために、Renee は、前任の開発者へほんの数週間でアプリケーションの初期バージョンを作成することを依頼しました。彼女は、開発者がこのような厳しいスケジュールに陥ると、速さを理由に品質が失われることを知っていました。時間を優先した結果、ベストプラクティスは無視されることがありました。ベストプラクティスを無視すると、残りの開発プロセスにも影響がありました。Renee はあなたにこれを修正してほしいと思っています。
現在のアプリケーションのレガシーコードを確認して理解してから、プログラミングとアプリケーション設計のベストプラクティスを使用してコードの修正と新しい機能を実装するように彼女から依頼されました。
New Millennium Delivery はそのデータを以下の Salesforce 標準オブジェクトで管理しています。
- Accounts (取引先) - 食料を注文する New Millennium Delivery の顧客
- Products (商品) - 購入可能な様々な食品
- Pricebook Entries (価格表エントリ) - 食品の価格
- Orders (注文) - 配達される食事の注文
- Order Items (注文商品) - 顧客の注文に含まれる商品
もし商品に関連する標準オブジェクトのデータモデルに馴染みがない場合は、このドキュメントを参照してください。
New Millennium Delivery の新しいビジネスロジックには、カスタム項目、リレーション、カスタムオブジェクトを新しく必要としないことに注意してください。
Challenge 1 を完了したら、Playground 組織に作成されている次の New Millennium Delivery の新しい商品を確認してください。
Product Name (商品名) |
Product Family (商品ファミリ) |
Initial Inventory | Quantity Ordered | Active (有効) |
Standard Price (標準価格) |
---|---|---|---|---|---|
Pizza | Entree | 25 | 0 | true | $20.00 |
Garlic Bread | Side | 20 | 0 | TRUE | $6.00 |
Chocolate Cake | Dessert | 15 | 0 | TRUE | $5.00 |
Coconut Water | Beverage | 10 | 0 | TRUE | $3.00 |
Hamburger | Entree | 25 | 0 | TRUE | $20.00 |
French Fries | Side | 20 | 0 | TRUE | $6.00 |
Carrot Cake | Dessert | 15 | 0 | TRUE | $5.00 |
Lemonade | Beverage | 10 | 0 | TRUE | $3.00 |
Hot Dog | Entree | 25 | 0 | TRUE | $10.00 |
Onion Rings | Side | 20 | 0 | TRUE | $6.00 |
Jello | Dessert | 15 | 0 | TRUE | $2.50 |
Iced Tea | Beverage | 10 | 0 | TRUE | $3.00 |
値は何度も変わる可能性があるが目的は変わらないようなデータを格納するには、定数を利用するベストプラクティスに従うと、アプリケーションをより効率的にできることを Dreamforce で学びました。あなたは定数を作成することによってこのベストプラクティスを実装したいと思います。これらの定数のいくつかにはカスタムラベルを利用します。
念のため、事前準備のセクションで、以下の有効値のみを持つように商品ファミリ項目の選択リストを変更しているはずです。
- Entree
- Side
- Dessert
- Beverage
まず 2 つのカスタム表示ラベルを作成し、以下の属性を設定してください。
簡単な説明 | 名前 | カテゴリ | 値 | 保護コンポーネント |
---|---|---|---|---|
Select One | Select_One | constants | Select one | チェックなし |
Inventory Level Low | Inventory_Level_Low | constants | Has a low inventory | チェックなし |
注意: もし間違えてラベルを設定してしまった場合は、削除して最初から作り直すことを推奨します。
Constants
という名前の Apex クラスを作成し、以下の定数を定義してください。
変数名 | 値 | 目的 |
---|---|---|
DEFAULT_ROWS | 5 | Visualforce ページに表示する行数を制御するための整数 |
SELECT_ONE | 対応するカスタム表示ラベルの値を設定 | Visualforce ページで選択リスト値を表示するために使用する文字列 |
INVENTORY_LEVEL_LOW | 対応するカスタム表示ラベルの値を設定 | 在庫数が少ない場合にアラートを発生させるしきい値を決定するために使用する文字列 |
PRODUCT_FAMILY | 商品 (Product2) オブジェクトの商品ファミリ項目に対する Schema.PicklistEntry 型のリスト。このリストは動的であり、常に設定された値を反映している必要があります。 | Visualforce ページで選択リスト値を表示するために使用するリスト |
DRAFT_ORDER_STATUS | Draft | 注文がドラフト(処理中の注文)であることを示すために用いる文字列。ドラフトの注文レコードは、注文品目が無い限り有効化できません。また、注文がシステム上で保存されない限り品目を追加することはできません。 |
ACTIVATED_ORDER_STATUS | Activated | 注文が有効化 (Activated) されているかどうかを評価するために用いる文字列 |
INVENTORY_ANNOUNCEMENTS | Inventory Announcements | Chatter グループを名称でクエリするために用いる文字列 |
ERROR_MESSAGE | An error has occurred, please take a screenshot with the URL and send it to IT. | Visualforce ページ上でユーザフレンドリーなエラーメッセージを表示するために用いる文字列 |
STANDARD_PRICEBOOK_ID | 標準価格表レコード Id をハードコーディングした値 | 注文や価格表エントリを業務およびテストコードで作成するために用いる Id 参考情報 : 通常、標準価格表の Id を取得するには、クエリと Test.getStandardPricebookId() の利用を推奨します。しかしこのコードは業務とテストロジックの両方で使用されるため、その方法は利用できません。実際、テストメソッドの外からTest.getStandardPricebookId() を呼び出すとシステム例外がスローされます。それによりこのステップを正しく完了させることが困難になるでしょう。*2 |
在庫管理者は Renee に在庫が少なくなってきたらそのことを知らせてほしいと伝えています。例えば、在庫に残っているデザートの種類が 15 種類しかない場合に、アラートが表示されてほしいと思っています。つまり、特定の商品の在庫レベルがその商品に関連付けられている商品ファミリのしきい値まで低下した場合、通知が必要になります。
過去数か月間の注文データの分析に基づいて、Renee は各商品ファミリの在庫しきい値を決定しました。彼女は各商品ファミリの在庫しきい値を保存したいのですが、売上が伸び続けるのに従って、これらのしきい値を簡単に変更したいと考えています。慎重に検討した後、カスタムメタデータ型がこれらの要件を満たすためにぴったりだと判断しました。
以下の属性を使用してカスタムメタデータ型を作成します。
項目 | 値 |
---|---|
表示ラベル | Inventory Setting |
表示ラベル(複数形) | Inventory Settings |
オブジェクト名 | Inventory_Setting |
次に、その新しいカスタムメタデータ型に新しいカスタム項目を作成してください。
項目 | 値 |
---|---|
データ型 | 数値 |
項目の表示ラベル | Low Quantity Alert |
桁数 | 18 |
小数点の位置 | 0 |
項目名 | Low_Quantity_Alert |
Manage Inventory Settings (レコードの管理) から、以下のカスタムメタデータレコードを作成してください。
表示ラベル | Low Quantity Alert |
---|---|
Entree | 20 |
Side | 10 |
Dessert | 15 |
Beverage | 5 |
営業担当者の Sam と話したことから、Renee は新しい顧客の注文を入力する際に問題があることを知りました。サムは次の問題に言及しました:
- Quantity Ordered 項目の値が正確ではない
- システムエラーが原因で新しい注文を保存することができない場合が多い
- ドラフトの注文(処理中であるがまだ有効化されていない注文)が利用可能な在庫を早くに減らしてしまう
Samが提起した問題を調査した後、あなたはこれらの問題の解決に向けたメモを残しました。
- Quantity Ordered 項目の値を導き出すためのビジネスロジックは、誤っているだけでなく、非効率的です。システムは、無駄のないコードを使用して効率的に計算を行い、正しく Quantity Ordered 項目を集計する必要があります。
- Samは、ドラフトの注文が早くに在庫数を減らしてしまうことを正しく識別しました。前任の開発者がこれを修正しようとしましたが、決して終わらなかったことが分かりました。今度は、正常に有効化された注文だけが在庫数に影響を与えるように、ビジネスロジックを修正する必要があります。
- Quantity Ordered 項目の値を決定するためのロジックを、1人の営業担当者に表示される注文だけに基づくのではなく、システム内にあるすべての有効化された注文を考慮に入れるように更新する必要があります。
OrderTrigger
は、Apex トリガのベストプラクティスに従うように更新する必要があります。これにより、ビジネスロジックがモジュール化されて再利用可能になります。さらに、トリガー定義には必要なトリガーイベントのみを列挙する必要があります。
参考情報 : 通常、このロジックは Update、Delete、Undelete のトリガコンテキストに適用され、ステータスをドラフトに戻しますが、時間の都合上、そしてこのスーパーバッジで同じ作業を繰り返し行わないようにするため、ここでは Update コンテキストだけに注力します。
前任のプログラマーは Product2New
という Visualforce ページを作成しました。このページの目的は、在庫管理者が一度に複数の新商品と関連する価格表エントリのレコードを迅速に入力できるようにすることです。ただし、在庫管理者は、このページではデータ入力が遅くなり、必要な情報がすべて提供されていないというフィードバックを寄せています。
これを解決するには、商品オブジェクトの標準の Add および New ボタンをアップデートされたバージョンの Product2New
で上書きすることを実装する必要があります。
アップデートされたページでは、在庫管理者が一度に複数の商品を作成し、各商品に関連付けられた Unit Price (単価) を入力できるようになります。次に、在庫管理者が Save (保存)ボタンをクリックすると、システム内の結果として、入力された各商品に対して、標準価格表に関連する価格表エントリが作成されます。ページ上では、すべての項目が入力されているエントリのみを保存する必要があります。他のエントリは保存しないでください。保存中にエラーが発生した場合は、セーブポイントをロールバックし、わかりやすいエラーメッセージを画面に表示する必要があります。在庫管理者は必要なだけ商品を入力でき、ページの Add (追加) ボタンをクリックするたびに複数の行をテーブルに追加できるようにする必要があります。
将来ビジネス要件が変化したときに、Renee は Product2New
のページや Product2Extension
のクラスを修正したくないと思っています。このニーズを満たすために、
- 各列のヘッダーに現在の項目ラベルが表示されるように Visualforce ページを更新します。
AddRows
メソッドが DEFAULT_ROWS 定数を使用するように Apex クラスを更新します。- ページ上の Family 選択リストで使用するための
GetFamilyOptions
という名前の新しいメソッドを作成します。GetFamilyOptions
メソッドは選択リストの選択肢を生成するために SELECT_ONE と PRODUCT_FAMILY の両方の定数を使用する必要があります。
商品レコードと価格表エントリレコードを互いに関連付ける必要があるため、次の属性を持つ ProductWrapper
という名前のインナークラスを実装して使用します。
- Product2 型の productRecord
- PriceBookEntry 型の pricebookEntryRecord
現在の商品オブジェクトのリストへの参照を ProductWrapper
のリストへの参照に置き換えるようにしてください。
在庫管理者は、New Millennium Delivery の商品の需要と供給のバランスを取ろうとしています。彼らは、横棒グラフを Visualforce ページに追加するよう求めました。彼らはグラフに製品ファミリー毎の Quantity Remaining 項目の値を表示することを望んでいます。在庫管理者が Add をボタンをクリックしたとき、グラグは正しく再描画される必要があります。
このグラフデータは他の目的にも役立つので、ChartHelper
という名前の独自の Apex クラスから生成されます。内部のコードが常にシステムとして実行されるように ChartHelper
を更新してください。ChartHelper
の GetInventory
メソッドを完成させると、Quantity Remaining 項目の値が正で有効な商品の集計が正しく計算され、結果がすべてのユーザにとって正しくなるようにしてください。Renee は、このメソッドが Lightning コンポーネントでも使用できるようにしたいと考えています。
いくつかの調査の結果、前任のプログラマが TestDataFactory
クラスを使って単体テストのためのテストデータをモジュール的かつ効率的に生成することに決めたと分かりました。しかし、そのクラスはまだ完成していないことにも気付きました。メソッド名はありますが、実際のロジックはありません。アプリケーションの単体テストに適用できるサンプルビジネスデータをモデル化する効率的な方法を提供するために、TestDataFactory
クラスを完成させてください。各メソッドがテストクラスのユーティリティメソッドとして使用できるように、そしてそれらがインスタンスメンバ変数の値に依存しないようにしてください。
参考情報 : 通常、TestDataFactory
クラスに @isTest
アノテーションを使用しますが、ビジネスロジックからメソッドを呼び出すことはできず、Challenge の検証時にそれらを呼び出すこともできません。
前任の開発者によって実装された最新の Apex および Visualforce コードは、必要最小限のテストカバー率がないため、リリースできません。あなたは熟練した開発者です、そしてあなたはすべてのコードが十分にテストされなければならないことを知っています。各メソッドがリリースに必要となる最低 75% のコードカバー率を持ち、新規および既存の単体テストが実際の顧客データを使用しないようにすることを Renee から依頼されました。レガシーの単体テストを確認しした後、既存の Product2Tests
の Apex クラスを使用して Product2Extension
をテストでき、そして既存の OrderTests
の Apex クラスを使用して OrderTrigger
とそのヘルパークラスをテストできることが分かりました。
まず、注文が有効化されたときに Quantity Ordered 項目が商品で正しく更新されることを検証するためのテストメソッドで使用できるメソッドを作成します。TestDataFactory
の Apex クラスに戻り、以下のシグネチャを持つ新しいメソッドを作成してください。
VerifyQuantityOrdered(Product2 originalProduct, Product2 updatedProduct, Integer qtyOrdered)
このメソッドは、updatedProduct の Quantity_Ordered__c 項目が、originalProduct の Quantity_Ordered__c 項目と qtyOrdered の値の合計に等しいことを検証するアサーションを実行する必要があります。
次に、orderTests クラスに戻り、そのテストメソッドが実際のデータを使用していない(そして使用できない)ことを確認します。OrderTests
のすべての単体テストのテストデータを生成するために使用される SetupTestData
という名前の新しいメソッドを作成します。このメソッドは TestDataFactory
クラスの InsertTestData
メソッドを呼び出すだけにしてください。
最後に、OrderTests
に OrderUpdate_UnitTest
という名前の新しいテストメソッドを作成します。このメソッドは、SetupTestData
メソッドで作成された Order を ACTIVATED_ORDER_STATUS 定数を使用して有効化してから、verifyQuantityOrdered
メソッドを使用して商品の Quantity Ordered 項目がトリガーによって増加したことを検証する必要があります。
参考情報 : VerifyQuantityOrdered のようなメソッドは、すべての単体テストにわたって一貫してロジックがテストされるようにするのに役立ちます。また、この Challenge を適切に完了しているかの検証もずっと簡単になります!コードベースが大きくなるにつれて、これらの種類のメソッドをもっと作成することができます。もしそうなら、あなたはそれらを TestDataFactory
とは異なるクラスに移動したいと思うでしょう。
Product2Tests
クラスの Product2Extension_UnitTest
メソッドを完成させてください。この単体テストは、ユーザが Product2New
ページにアクセスして対話するのをシミュレートし、それが予想通りに動作することをテストする必要があります。ユーザが最初にそのページにアクセスすると、画面に複数の行が表示されます。
productsToInsert リストのサイズが DEFAULT_ROWS の定数と等しいことを assert してください。Add (追加) ボタンをクリックすると、行セットが追加されるので、ボタンを 1 回クリックした後の productsToInsert リストのサイズは DEFAULT_ROWS の 2 倍になることを assert してください。テストメソッドが実際のデータを使用しない(使用できない)ようにすることを忘れないでください。
次に、Save (保存) ボタンをテストしてください。入力された行が保存され、入力されていない行が保存されていないことを確認してください。productsToInsert リストの行をループして最初の 5 レコードの値を入力してから、Save ボタンのクリックをシミュレートします。5 つの商品だけが保存されたことを assert して、ボタンが機能していることを確認します。
テストクラスの作成が完了したら必ずテストを実行して、テストが失敗せず合格することを確認してください。
New Millennium Delivery のスタッフは、不足している在庫を把握しておく必要があります。前任の開発者はこれを行おうとしましたが不成功に終わりました。Renee は、前任の開発者のロジックの問題を修正し、特定の商品をフォローしている従業員だけでなく、適切なすべての従業員に通知することを選択できるようにしたいと考えています。
Chatter グループは従業員がこれらの通知を受け取ることをオプトインするための簡単な方法であると判断しました。Inventory Announcements という名前の Chatter グループを作成し、このグループに次の説明を入力します。This group is for New Millennium Delivery employees to receive inventory announcements. (このグループは、New Millennium Delivery の従業員が在庫に関するお知らせを受け取るためのものです)。グループは、自動的にアーカイブされず、すべてのユーザがアクセスできるように作成してください。
ConnectAPI について読んだ後、Chatter の Announcement(お知らせ機能) は通常のフィード投稿よりも適していることがわかります。これは、お知らせ機能はタイムリーで期限切れになるという点で、アラートのように機能するためです。在庫の値が低いと、そのお知らせが Inventory Announcements の Chatter グループに投稿されるようにするため、Apex トリガを使用する必要があります。レガシーコードを確認した後、前任のプログラマがこのビジネスロジックを Product2Trigger
に書こうとしたことに気づきましたが、そのロジックは間違っています。
投稿は DML 操作としてカウントされるため、大量のお知らせを投稿する必要がある場合を含め、一括操作によってすべてのお知らせが投稿されるようにするには、Queueable インターフェイスを実装する必要があります。あなたの前任者は Salesforce の開発者フォーラムでいくつかのコードを見つけて、レガシーの AnnouncementQueueable
という Apex クラスを作成しました。このクラスを使って始めましょう。AnnouncementQueueable
クラスと Product2Helper
クラスは ConnectAPI 名前空間を使用して商品レベルが所定のしきい値を下回ったときに Chatter のお知らせを自動的に投稿するようにしてください。
Queueable インターフェースを実装するように AnnouncementQueueable
を修正し、その postAnnouncements メソッドを呼び出します。制限を超えて投稿するお知らせがある場合は、必ず自分自身を再度キューに入れます。
product2Helper クラスの既存のコードを確認した後、それも定数クラスの恩恵を受けられることがわかります。アプリケーション内の一貫性を保証するために、"group name" の代わりに INVENTORY_ANNOUNCEMENTS 定数を使用するように Product2Helper
を修正します。
Chatter グループ用の新しい AnnouncementInput を構築し、AnnouncementQueuable
の Apex クラスで使用するには、Product2Helper
の PostAlerts
メソッドを完成させます。
次に、商品の Quantity_Remaining__c 項目が、以前に作成したカスタムメタデータレコードに記録されているしきい値を下回ったと判断したときに PostAlerts
メソッドを使用するように、AfterUpdate
メソッドを完成させます。
ベストプラクティスでは、ビジネスロジックコードを再利用可能にし、テストを容易にし、デバッグを容易にするために、Apex クラスに格納する必要があります。After Update のイベントでのみ実行され、Product2Helper
のロジックを呼び出すように Product2Trigger
を修正してください。
参考情報 : 多くの開発者(私たち Trailhead チームを含む)はテスト駆動開発を使用することを好み、最初にテストから始めます。現実の世界ではうまく機能しますが、プログラムによりあなたの Challenge を評価することはそれほど簡単ではありません。したがって、これらの Challenge を示された順序で実行することをしっかりと守ってください。
New Millennium Delivery の顧客には大好きな食品があるため、そのような商品はすぐに売り切れます。パーソナライズされた顧客メニューを提供できるように、各顧客が最も注文した食品を在庫管理者が簡単に判断できるようにするのがあなたの仕事です。
New Millennium Delivery で注文を受けた従業員には、注文と注文商品を保存するための合理化されたプロセスを提供するページが必要です。前任の開発者はこれを容易にするために Visualforce ページ OrderEdit
を作成しましたが、そのコントローラ拡張を完成させることができませんでした。
図 1.1:OrderEdit の Visualforce ページ
在庫管理者が注文を作成または編集するときにこのページが使用されるようにする必要があります。OrderExtension
クラスを完成させて、ページに注文の詳細、注文商品と注文金額を要約した円グラフ、および有効なな商品のリストを表示できるようにしましょう。
- 円グラフには、注文内の各商品がパイとして表示されます。パイの値は、Quantity (数量) に Unit Price (単価) を掛けた値に等しくなります。
OnFieldChange
メソッドを完成させて、Quantity または Unit Price 項目に対する値の変更を追跡します。この方法でも、円グラフと注文合計のデータにこれらの変更が反映され、画面上で更新されるようになります。 - このページで使用できる商品は、Millennium Delivery が販売するすべての有効な商品の全セットです。DEFAULT_ROWS 定数を使用して、商品リストに一度に表示される行数を制限します。在庫管理者がより早く商品を見つけられるようにするため、
SelectFamily
メソッドを完成させて、表示される商品を、選択された商品ファミリだけに制限します。ユーザが商品を商品ファミリでフィルタするときに、入力した数量と単価の値が保持されるようにします。 - StandardSetController のメソッドを使用して、提供されているページネーションのためのメソッドを完成させ、ユーザが入力可能な商品の複数ページを移動できるようにします。ユーザがページ遷移したときにも、入力された数量と単価の値が保持されるようにします。
Renee が product2New ページでリクエストしたように、彼女は将来ビジネス要件が変わったときに
OrderEdit
ページやOrderExtension
クラスを修正したくはありません。Product2Extension
クラスで使われているGetFamilyOptions
メソッドをコピーしてGetFamilyOptions
メソッドを完成させてください。
ユーザが Cancel (キャンセル) ボタンをクリックした場合は常に、変更内容は保存されません。
ユーザが Save (保存) をクリックすると、注文と注文商品が保存されます。数量が 0 より大きい注文商品のみを保存する必要があります。他の商品は保存しないでください。既存の注文を編集するときは、数量が 0 になるように変更された注文商品をすべて削除する必要があります。保存中にエラーが発生した場合は、セーブポイントをロールバックし、わかりやすいエラーメッセージを画面に表示する必要があります。
テストは長期間の開発を成功させる鍵であり、開発プロセスの重要な要素であることをApex テストのモジュールから思い出してください。品質保証に不可欠であることに加えて、Apex 単体テストは Apex をリリースおよび配布するための要件でもあります。Renee から新しい単体テストを作成するように依頼しました。
OrderTests
クラスにOrderExtension_UnitTest
という名前のメソッドを作成し、OrderExtension
クラスのすべてのメソッドをテストしてください。Product2Tests
クラスのコードをテンプレートとして使用してください。Product2Tests
クラスに、Product2Trigger_UnitTest
という名前のメソッドを作成し、商品の Quantity Ordered 項目の値が更新されたときのロジックをテストしてください。- 開発者コンソールで、すべてのテストデータをクリアし、すべてのテストを実行してください。
Product2Trigger
およびOrderTrigger
のトリガについて、テストカバー率が 75% 以上になるようにしてください。Product2Extension
クラスおよびOrderExtension
クラスについて、テストカバー率が 75% 以上になるようにしてください。Constants
クラス、ChartHelper
クラス、Product2Helper
クラス、OrderHelper
クラス、TestDataFactory
クラスについて、カバー率が 90% 以上になるようにしてください。
参考情報 : テストカバー率はリリースの要件であり、コードが失敗しないようにするための優れた方法です。前提条件となるのバッジで説明されているように、単体テストの目的は一定のカバー率を達成することそのものではなく、ビジネスロジックが期待どおりに動作することを確認することです。
PackageTests という名前の Apex クラスを削除します。
新しいカスタム表示ラベル、定数、カスタムメタデータ型、カスタムメタデータレコードを作成してください。
- 在庫レベルを計算するビジネスロジックを正して、関連するコードが無駄なく効率的であるようにしてください。
- ベストプラクティスを用い、関連する必要なトリガーイベントに基づいてのみ実行するように OrderTrigger を修正してください。
- OrderHelper 内のコードを更新してください。
Product2New の Visualforce ページと Product2Extension の Apex クラスをビジネスを要件を満たすように更新してください。
TestDataFactory の Apex クラスを完成さてください。クラス内のメソッドは単体テストのためのサンプルデータを生成します。メソッドをインスタンスメソッドにしないでください。
- TestDataFactory クラスに、シグネチャに従って新しい VerifyQuantityOrdered メソッドを作成してください。
- OrderTrigger および、OrderHelper のロジックを検証するために OrderTests を更新してください。
- Product2Extension_UnitTest クラスの、Product2Tests メソッドを完成させてください。
- 「Inventory Announcements」の Chatter グループを作成し、正しい説明を設定してください。
- AnnouncementQueueable を完成させ Queueable インタフェースを実装してください。
- Product2Trigger と Product2Helper をビジネス要件を満たすように修正してください。
ビジネス要件を満たすように OrderExtension の構築を完了させてください。この Challenge のためにOrderEdit の Visualforce ページは修正しないでください。OrderExtension に記載されているメソッドや変数は、リネームしたりシグネチャを変更したりすることなく使用してください。
リリースのためにテストカバー率が十分であることを確認し、すべてのテストを実行してください。