Ace(Accessibility Checker for EPUB)は、DAISY Consortiumが開発した、EPUB出版物のアクセシビリティ機能の評価を支援するツールです。
Aceは、EPUBアクセシビリティ仕様への適合性評価を支援するために、EPUB出版物のアクセシビリティチェックを自動で行うツールです。なお、EPUBアクセシビリティ1.0と等価なISO/IEC規格がすでに発行されており、それと等価なJISも来年には制定される予定です。
アクセシビリティチェックの限られた部分しか自動化できないことを念頭に置くことが重要です。したがって、Aceは、より広範な、人間主導の評価プロセスを支援するヘルパーツールにすぎません。
Aceは現在、Deque Systems社が開発したHTML自動テスト用のaxeエンジンを搭載しています。axeの日本語化がすでに行われていることに感謝します。
- Node.JS(バージョン6以上)をインストールします。
npm install @daisy/ace -g
で Ace をインストールします。
すべてが順調であれば、シェルでace
コマンドを実行できるようになります。
詳細なスタートガイドはInclusivePublishing.orgでもご覧いただけます。
ユーザーや開発者向けのドキュメントは Ace の Web サイトで入手できます。
また、現在の作業計画を確認するには、課題追跡システムで定義されている現在のマイルストーンを見てください。
いくつかの出版社やサービスプロバイダ(下記参照)が、制作や品質保証のワークフローにAceを統合しています。
- Hachette Livre France
- Vital Source
また、Aceをベースにしたいくつかのツールは、チェックする価値があります。
- BACC – the born accessible content checker – は、ライプチヒにあるドイツ盲人中央図書館(DZB)によって開発されました。これは、Aceに支えられたウェブアプリケーションで、ユーザーフレンドリーなグラフィカルユーザーインターフェースを提供し、複数のEPUBファイルのバッチ処理を可能にします。ドイツ語と英語に対応しています。
- Ace plugin for Sigil. SigilのEPUBエディタからAceチェックを直接起動することができます。簡単なデモがscreencastにあります。
- Ace plugin for Calibre, は、@thiagoeecによって開発されました。電子書籍マネージャーのCalibreから直接Aceチェックを起動することができます。
ローカライズについては、 ローカリゼーション・ウィキページをご覧ください。
開発者向けの詳細な情報については、開発者向けワークフローの wiki ページをご覧ください。