ver2.0.1 - v2.0.50103.1
基本的には、本バージョンの仕様がそのまま正式版の仕様として引き継がれます。ただし、万が一重大な欠陥などが判明した場合は、一部の仕様が変更となる可能性があります。次版 (ver2.1) が正式版最初のバージョンとなる予定です。
BveEX についてはこちら→ AtsEX BVE拡張キット - 岡オカ営業所
※サイト工事中につき、「AtsEX」の表記が残っています。
ver1.0-RC10 → ver2.0.x アップデートのポイント
AtsEX → BveEX への改称
RC 版の終了を記念して、名前を AtsEX から BveEX に変更しました。
元々「ATS プラグインの機能を拡張する」との意味が込められていたのですが、より導入が簡単な入力デバイスプラグイン版に代替され、ATS プラグイン版が非推奨化、そして廃止となった現在、もはや AtsEX という名前が実態にそぐわなくなってしまっていたためです。
これに伴い、全 API の名前空間が AtsEx.~
→ BveEx.~
に変更となっています。よって、従来の AtsEX プラグインを BveEX に対応させるためには、参照を書き換える必要があります。
従来の AtsEX プラグインもレガシーモードで動作可能
従来規格の AtsEX プラグインも、レガシーモードを使えば動作させることが可能です。ただしレガシーモードで動作するのは AtsEX プラグインのみ、通常モードで動作するのは BveEX プラグインのみのため、AtsEX プラグインと BveEX プラグインを同時に動作させることはできません。
通常モードとレガシーモードの切替は、プラグインリストやマップ構文の文法から自動で判定・実行されます。手動でモード切替を行う必要はありません。
API をより綺麗に
互換性がなくなるこのタイミングに合わせて、多くの変更を行いました。
- AtsEX RC 版で非推奨となっていた機能は全て廃止しました。
- クラスやプロパティ、メソッドなどの名前で、一部扱いづらかったり、実態にそぐわないものがありました。これらについても全て改名しました。
- 例えば、
UserVehicleLocationManager
はVehicleLocation
に、KeyProvider
はInputManager
に、Route
はMap
に変更となっています。
- 例えば、
- Tick メソッドの戻り値を
TickResult
からvoid
に変更しました。これまではいちいちreturn new ○○PluginTickResult();
と書かなければいけませんでしたが、この手間がなくなりました。- 従来の
VehiclePluginTickResult
で可能だったハンドル出力の上書きを行いたい場合は、直接HandleSet
を操作する必要があります。「シンプルな ATS プラグイン」の実装を参考にしてください。
- 従来の
Native
を本体機能から廃止し、BveEX コア拡張機能のいち機能として再実装しました。- 過去の ATS プラグイン版では「
BveHacker
を使わない、ATS プラグインの機能のみを使って実装した機能」という意味がありましたが、入力デバイスプラグイン版が主流となった今ではただBveHacker
から得たデータを加工しているだけの機能となってしまい、もはや本体に付属させる意義がなくなっていたためです。
- 過去の ATS プラグイン版では「
新機能の追加
RC 版までのアップデートと同様、今回のアップデートでも様々な新機能を追加しています。
- オリジナルの補助表示を 1 行で追加できる
AssistantText.Create
メソッド - 自列車の読込・終了メソッド
- ハンドルを動かしたときに発生するイベント
- etc...
ライセンスについて
従来の AtsEX からライセンスが変更となっています。暫定的なもののため、次版以降は異なるライセンスに変更となる可能性があります。
商用利用について
商用利用をご希望の場合は個別の許諾となります。事前にご連絡ください。
連絡の要・不要の指針は後日ホームページにて公開予定ですが、現時点では一律で要連絡とさせていただきます。
ver2.0 (v2.0.41222.1) からの主な更新内容
BveEX 本体
- 【重要】 レガシーモード下で BVE を終了した場合でも、次回起動時には自動で通常モードへ復帰するようになりました。→ 05fc250
- 【重要】 AtsEX 向け・BveEX 向けのコードが混在していると再起動を繰り返し、無限ループしてしまう不具合を修正しました。→ 9bc779b
- バージョン情報ダイアログ内のリンクを修正しました。→ 7e36293
BveEX Launcher
- IPC チャンネルの登録解除忘れを修正しました。→ fda4571
- これにより、「チャネル 'ipc client' は既に登録されています」エラーが解消されました。
- BveEX 本体の読込に時間がかかると IPC 通信がタイムアウトし、エラーとなる不具合を修正しました。→ 07f4bd0
- これにより、「IPC ポートに接続できません」エラーが解消されました。
- アップデート情報の取得先が旧名リポジトリのままであったため修正しました。→ 0356d37
クラスラッパー
- XML ドキュメントの誤りを修正しました。→ 66c4fb4
サンプル
マップ if 文サンプル
- AtsEX 向けの古い構文が残っていたため修正しました。→ 1fde1cb
レガシーモード
- AtsEx.Caller.x**.VehiclePluginUsing.xml からの車両プラグインの自動読込に再対応しました。→ 1e2ebda
- AtsEX ATS プラグイン版向けの車両プラグイン組込方法です。古い機能のためレガシーモードでは実装しなかったのですが、多くのご要望を頂いたため予定を変更して実装しました。
同梱プラグイン一覧
拡張機能
- BveEX コア拡張機能
- ConductorPatch
- 車掌の動作を自由に変更できるようにするパッチを提供します。
- ContextMenuHacker
- メインフォームの右クリックメニューを編集するための機能を提供します。
- DiagramUpdater
- 時刻表、ダイヤグラムなどの行路に関わるオブジェクトの更新機能を提供します。
- MapStatements
- プラグインからオリジナルのマップ構文を簡単に定義・参照できるようにします。
- PreTrainPatch
- 先行列車の走行位置を自由に変更できるようにするパッチを提供します。
- SignalPatch
- 閉塞の信号現示を自由に変更できるようにするパッチを提供します。
- SoundFactory
- プラグインから音声を簡単に読み込めるようにします。
- StructureModelFinder
- ストラクチャーの 3D モデルを簡単に検索するための機能を提供します。
- TrainDrawPatch
- 他列車を自由に移動・回転できるようにするパッチを提供します。
- ConductorPatch
- AtsArrayExtender
- ATS パネル・サウンドで使用可能なインデックスを、従来の 4 倍の範囲 (0 ~ 1023) に拡張します。詳しいことは ホームページ をご覧ください。
- DXDynamicTexture
- MultiStructureList
- 複数のストラクチャーリストを読み込めるようにするプラグインです。
- RichLoad
- リッチなシナリオ読込画面を実装できるようにするプラグインです。
車両プラグイン
- 運転台パネルに値を渡すサンプル
- 車掌サンプル
- マッププラグイン連携サンプル
- 運転台パネル操作サンプル
- シンプルな ATS サンプル
- 状態取得・設定サンプル
マッププラグイン
- 車両プラグイン連携サンプル
- DXDynamicTexture 連携サンプル
- 新・マップ構文サンプル
- 先行列車操作サンプル
- 信号現示操作サンプル
- SoundFactory サンプル
- 駅リスト編集サンプル
- 他列車操作サンプル
- 他列車操作サンプル EX (自動制御版)
- 他列車操作サンプル EX (手動制御版)
ダウンロード
【推奨】BveEX 本体+サンプルシナリオ+BveEX SDK exe インストーラー版
BveEX 本体に加えて、車両プラグイン・マッププラグインの動作が確認できるサンプルシナリオ、BveEX SDK (サンプルプラグインのソースコードのセット) を同梱しています。
下の Assets より BveEX_v2.0.50103.1_Setup.exe をダウンロードし、実行してください。
BveEX 本体+サンプルシナリオ 7z 手動インストール版
BveEX 本体に加えて、車両プラグイン・マッププラグインの動作が確認できるサンプルシナリオを同梱しています。
※手動インストール版には BveEX SDK は同梱されません
下の Assets より BveEX_v2.0.50103.1.7z をダウンロード・解凍し、シナリオフォルダおよび BVE 本体の Input Devices フォルダに配置してください。
インストール方法の説明はこちら→ AtsEXインストールガイド - AtsEX ATSプラグイン拡張キット - 岡オカ営業所
旧・AtsEX 向けの説明ですが、手順に大きな変更はありません。
BveEX SDK
サンプルプラグインのソースコードのセットです。内容は ver2.0 から変更ありません。
下の Assets より BveEX_v2.0.41222.1_SDK.7z をダウンロード・解凍してください。実行には別途 BveEX 本体のダウンロードが必要です。
※自動インストーラー版には BveEX SDK が初めから同梱されているため、こちらを別途ダウンロードする必要はありません。
解凍には 7-zip などの解凍ソフトが必要です。