こちらのテンプレートをベースに作った、SFC卒業論文用LaTeXテンプレートです。大元のフォーク元テンプレートは、「関連リンク」に記載しています。
主に以下のような変更を加えています。
- PDF目次に対応(
hyperref
を使用) - 元号を令和に変更(元号を変数として任意に定義可能なよう変更)
- commit hashをフッターに追加(
gitinfo2
を使用) - 行間をダブルスペースに変更
- 参考文献スタイルをjunsrtに変更
- 数式フォントをLatin Modernに変更
- Releasesからダウンロードできます
main.pdf
はこのテンプレートをビルドしたPDFです
latexmk
で一発でPDFを作成できます。- LaTeX Workshopを入れたVSCodeで執筆すると便利です。ファイルを保存するたびに自動でビルドしてくれて、PDFを見ながら執筆ができます。(環境構築については下に簡単に記載してあります)
ページのフッターにcommitハッシュとcommit日時を入れておくと、PDF(あるいはそれを印刷したもの)を見るときに、どの時点でのコミットに対応しているものかを確認できて便利です。gitinfo2
というLaTexパッケージを使います。
post-commit
というファイルを.git/hooks/
内に置かないと、LaTeXのgitinfo2
がコミット情報を認識してくれません- 以下のスクリプトでセットアップが必要です。(中身をもらえればわかりますが、単純に
post-commit
を.git/hooks/
内にコピーしているだけです)
sh ./scripts/setup.sh
- 提出用のPDFを生成するときには
main.tex
で以下をコメントアウトします(フッターからコミット情報が入らなくなる)
\usepackage[mark]{gitinfo2}
\renewcommand{\gitMark}{commit \gitAbbrevHash\space(\gitAuthorDate)}
- 自分のレポジトリに
git clone
する - overleafのアカウントで、
import from github
を選ぶ Menu
から、コンパイル =>LaTeX
を選ぶMenu
から、Main Document =>main.tex
を選ぶ
thesis.sty内で、コメントを定義することができます。
コメントを消したかったら、trueをコメントアウトして、falseのコメントアウトを外せばOKです。
\notestrue %コメントoff時コメントアウト
%\notesfalse %コメントon時コメントアウト
下記のようにすれば、コメントの色と名称の指定ができます。
\newcommand{\sassan}[1]{\colornote{red}{#1}{sassan}}
\newcommand{\harusame}[1]{\colornote{blue}{#1}{harusame}}
Mac上で、VS CodeのLaTeX Workshopを使って執筆するワークフローを想定しています。
- MacTeXのGUIなしバージョンをインストールする
brew install mactex-no-gui
sudo tlmgr update --self --all
- VS CodeにLaTeX Workshopをインストールする
- VS Codeの設定(JSONファイル)に以下を追加する
"latex-workshop.latex.recipes": [
{
"name": "latexmk",
"tools": [
"latexmk"
]
},
],
"latex-workshop.latex.tools": [
{
"name": "latexmk",
"command": "latexmk",
},
],
"latex-workshop.latex.clean.enabled": true,
"latex-workshop.latex.clean.fileTypes": [
"*.aux",
"*.bbl",
"*.blg",
"*.idx",
"*.ind",
"*.lof",
"*.lot",
"*.out",
"*.toc",
"*.acn",
"*.acr",
"*.alg",
"*.glg",
"*.glo",
"*.gls",
"*.ist",
"*.fls",
"*.log",
"*.fdb_latexmk",
"*.synctex.gz",
"_minted*",
"*.nav",
"*.snm",
"*.vrb",
"*.run.xml",
"*.dvi",
"*.bcf"
],
"latex-workshop.view.pdf.viewer": "tab",
"latex-workshop.latex.autoClean.run": "onBuilt",
"workbench.activityBar.visible": false,
- VS Code上で
command + shift + P
して、Build LaTeX project
View LaTeX PDF file
するとPDFが表示されるはずです。
元テンプレと同様に、私が改造した部分についてもすべての権利を放棄します。