linux kernel 5.11 に含まれる pcf2127 用ドライバを kernel 5.4 向けに変更したもの
また、以下に示す目的のためにいくつかの機能を追加している
raspberrypi 4B と Ubuntu Server 20.04.2 LTS 64bit 環境で作成しており、この環境下に於いて rtc である pcf2129 のアラーム割り込みを使って PI の GPIO3 を制御し、halt 状態から起動させることを目的としている
ドライバモジュールのソースコードは以下のもの
オーバーレイのソースコードは以下のもの
https://github.com/raspberrypi/linux/blob/rpi-5.4.y/arch/arm/boot/dts/overlays/i2c-rtc-overlay.dts
- kernel 5.4 で利用できるように一部関数コールを変更。このため rmmod ができない
- アラーム時刻を読んだときのバグを修正(例えば
/proc/driver/rtc
を読んだ時のアラーム時刻が正しく表示される) - 予めシステムにインストールされているドライバと衝突しないように、ファイル名、モジュール名、識別子などを変更
- モジュールがロードされたときの割り込みフラグ及びイネーブルを見て、アラーム起動したかどうかを判断する機能を追加
- 上記機能をファイルシステム経由でユーザーに提供する
- バッテリー切れ情報をファイルシステム経由でユーザーに提供する
- レジスタを初期化する機能を追加
- 改変したドライバ用に dts ファイルを変更。プロパティにより機能の有効無効を切り替えることができる。また、接続する i2c バスを指定できる
本ドライバの運用に於いて当方が想定しているハードウェアの情報は以下のサイトを参照のこと
カーネルがアップデートしたら、再度ビルドとインストールを行う必要がある。スクリプトによって自動的にビルド、インストールが行われるように
設定はしているが、デバッグが不十分なので、正しくインストールされたか確認したほうが良い。
dmesg
や lsmod
などを使ってドライバが動作していることを確認するのが良い
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