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[Update] v3.2.3の文言に変更
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omonomo committed Oct 8, 2024
1 parent 8e066a1 commit 898d447
Showing 1 changed file with 35 additions and 31 deletions.
66 changes: 35 additions & 31 deletions README.md
Original file line number Diff line number Diff line change
@@ -1,18 +1,21 @@
# 全角英数や半角カナが判別しやすい、文字間隔調整機能付き等幅フォント「Cyroit」

Cyroit (しろいと) はプログラミングにもお使いいただける日本語等幅フォントです。
プログラミング向け合成フォントとして評価の高い [ricty](https://rictyfonts.github.io) の生成スクリプトで遊んでいるうちに、フォント製作の沼にはまってしまったことで誕生しました。
Cyroit (しろいと) はコーディングにもお使いいただける日本語等幅フォントです。
プログラミング向け合成フォントとして評価の高い [Ricty](https://rictyfonts.github.io) の生成スクリプトで遊んでいるうちに、フォント製作の沼にはまってしまったことで誕生しました。

全角英数記号や半角カナ等にアンダーラインが引いてあるため、全角・半角の組み合わせになっている括弧や、誤って使われている全角チルダなどをすぐに見つけることができます。
全角スペースや半角・ノーブレークスペースを可視化したバージョンも用意してあり、使い分けて使用できます。

- [Commit Mono](https://commitmono.com) に影響を受け、calt を利用したカーニング機能を実装しました (v1.1.0以降)。
- [mottainaiDTP](http://mottainaidtp.seesaa.net) さんの [3桁ごとにカンマが発生するフォント](http://mottainaidtp.seesaa.net/article/395328634.html) を応用して、桁区切り表示に対応したバージョンを追加しました (v1.6.0以降)。
- [mottainaiDTP](http://mottainaidtp.seesaa.net) さんの [3桁ごとにカンマが発生するフォント](http://mottainaidtp.seesaa.net/article/395328634.html) を応用し、桁区切りマークを表示するバージョンを追加しました (v1.6.0以降)。
- スタイルセットに対応したことで、機能や見た目について柔軟にカスタマイズできるようになりました (v2.0.0以降)。
- 変体仮名と小書き仮名拡張の表示に対応しました (v2.1.0以降)。
- 点字の表示に対応しました (v2.4.0以降)。
- 半角と全角の横幅の比率を9:16にしたバージョンを追加しました (v3.0.0以降)。
- カラー絵文字フォントとの併用を前提に、絵文字のグリフを減らしたバージョンを追加しました (v3.2.0以降)。

フォント生成用のスクリプトを利用すれば、必要な機能のみ実装したフォントを各自で作っていただくこともできます。

## フォントサンプル

[CotEditor](https://coteditor.com) にて
Expand All @@ -36,13 +39,13 @@ Cyroit (しろいと) はプログラミングにもお使いいただける日

## ダウンロード

最新版 v3.2.2 (2024-10-02)
最新版 v3.2.3 (2024-10-08)

| リンク | 説明 |
| ----------------------------------------------------------------------------------------------------------- | -------------------------------------- |
| [フォント (Cyroit)](https://github.com/omonomo/Cyroit/releases/download/v3.2.2/Cyroit_v3.2.2.zip) | 通常版。半角幅が全角の1/2。 |
| [フォント (CyroitLoose)](https://github.com/omonomo/Cyroit/releases/download/v3.2.2/CyroitLoose_v3.2.2.zip) | 文字間隔ゆるい版。半角幅が全角の9/16。 |
| [ソースコード](https://github.com/omonomo/Cyroit/archive/refs/tags/v3.2.2.zip) | 使用方法は下の方にあります。 |
| [フォント (Cyroit)](https://github.com/omonomo/Cyroit/releases/download/v3.2.3/Cyroit_v3.2.3.zip) | 通常版。半角幅が全角の1/2。 |
| [フォント (CyroitLoose)](https://github.com/omonomo/Cyroit/releases/download/v3.2.3/CyroitLoose_v3.2.3.zip) | 文字間隔ゆるい版。半角幅が全角の9/16。 |
| [ソースコード](https://github.com/omonomo/Cyroit/archive/refs/tags/v3.2.3.zip) | 使用方法は下の方にあります。 |

フォントやスクリプトの使用は自己責任にてお願いいたします。
各ファイルを使用することで生じた不具合・損害等について omonomo は責任を負いません。
Expand Down Expand Up @@ -82,7 +85,7 @@ Cyroit (しろいと) はプログラミングにもお使いいただける日
### 記号類について

- ダッシュや縦棒など、形状の似た記号と区別しやすいように実線を破線に改変している記号があります。
- 点字やキーボードショートカット、製図の補助記号などを少し追加しています。
- 点字やキーボードショートカット、漢字構成記述文字、製図の補助記号などを少し追加しています。
- Nerd Fonts は他の素材フォントとのバランスをとるために、一部を除いてサイズを調整しています。

### 機能的なものについて
Expand Down Expand Up @@ -124,18 +127,18 @@ Loose 版は名称が 「CyroitLoose...」 になります。

設定方法については、[Fira Code](https://github.com/tonsky/FiraCode)[説明](https://github.com/tonsky/FiraCode/wiki/How-to-enable-stylistic-sets)が分かりやすいと思います。

| タグ名 | サンプル | 内容 |
| ------ | ---------------------------------------------------- | ----------------------------------------------------------------------------- |
| ss01 | <img alt="ss01" src="./images/ss01.png" width="260"> | 全角スペース可視化 |
| ss02 | <img alt="ss02" src="./images/ss02.png" width="260"> | 半角スペース可視化 |
| ss03 | <img alt="ss03" src="./images/ss03.png" width="260"> | 3桁区切りマーク表示 |
| ss04 | <img alt="ss04" src="./images/ss04.png" width="260"> | 4桁区切りマーク表示 |
| ss05 | <img alt="ss05" src="./images/ss05.png" width="260"> | 小数小文字化 |
| ss06 | <img alt="ss06" src="./images/ss06.png" width="260"> | 全角・半角形の下線、点字の外枠消去 |
| ss07 | <img alt="ss07" src="./images/ss07.png" width="260"> | 識別性向上グリフ無効 |
| ss08 | <img alt="ss08" src="./images/ss08.png" width="260"> | DQVZ のグリフ変更 |
| ss09 | <img alt="ss09" src="./images/ss09.png" width="260"> | JIS に含まれる罫線を全角に置換<br> (環境によって全角にならないことがあります) |
| ss10 | <img alt="ss10" src="./images/ss10.png" width="260"> | 0のスラッシュ消去 |
| タグ名 | サンプル | 内容 |
| ------ | ---------------------------------------------------- | --------------------------------------------------------------------------------------- |
| ss01 | <img alt="ss01" src="./images/ss01.png" width="260"> | 全角スペース可視化 |
| ss02 | <img alt="ss02" src="./images/ss02.png" width="260"> | 半角スペース可視化 |
| ss03 | <img alt="ss03" src="./images/ss03.png" width="260"> | 3桁区切りマーク表示 |
| ss04 | <img alt="ss04" src="./images/ss04.png" width="260"> | 4桁区切りマーク表示 |
| ss05 | <img alt="ss05" src="./images/ss05.png" width="260"> | 小数小文字化 |
| ss06 | <img alt="ss06" src="./images/ss06.png" width="260"> | 全角・半角形の下線、点字の外枠消去 |
| ss07 | <img alt="ss07" src="./images/ss07.png" width="260"> | 識別性向上グリフ無効 |
| ss08 | <img alt="ss08" src="./images/ss08.png" width="260"> | DQVZ のグリフ変更 |
| ss09 | <img alt="ss09" src="./images/ss09.png" width="260"> | JIS に含まれる罫線を全角化、矢印を細線化<br> (環境によって全角にならないことがあります) |
| ss10 | <img alt="ss10" src="./images/ss10.png" width="260"> | 0のスラッシュ消去 |

## ライセンス

Expand All @@ -150,7 +153,7 @@ Loose 版は名称が 「CyroitLoose...」 になります。

Cyroit は以下の環境でビルドできることを確認しています。

- OS: macOS Sonoma (version 14.7)
- OS: macOS Sequoia (version 15.0.1)
- Shell: GNU bash, version 5.2.37(1)-release (aarch64-apple-darwin23.4.0)
- FontForge: 20230101
- FontTools: 4.54.1
Expand All @@ -173,7 +176,7 @@ Cyroit の生成には主に5つの Shell スクリプトを使用します。

一連の処理を自動化します。全スクリプトの中のリーダーです。
`-F` オプションを付けずに生成したフォントは、表示確認用の未完成品になります。
パラメータとして引数に font_generator のオプション (`hVxfNn` 以外) をハイフン無しで羅列することにより、フォントをカスタマイズすることができます
パラメータとして引数に font_generator のオプション (`hVxfNn` 以外) をハイフン無しで羅列することにより、生成フォントをカスタマイズすることができます

(例) 接尾語に「NoNF」を付けて、Nerd Fonts 抜きの基本版 (完成品) を生成する場合
```
Expand All @@ -191,7 +194,7 @@ Cyroit の生成には主に5つの Shell スクリプトを使用します。
  生成されるフォントは文字間隔を調整しませんが、動作が軽くなります。
`-r` cmap や calt 用のテーブルファイルがすでに存在していた場合、作り直さずにそのファイルを使用します。
`-d` 下書きモード。時間のかかる処理を飛ばします。改変したグリフの確認用です。
  フィーチャテーブルを編集する前に終了します。パラメータ無しの場合 `ldoP` を有効にしたフォントを生成します。
  フォント情報を書き換える前に終了します。パラメータ無しの場合 `ldoP` を有効にしたフォントを生成します。
`-C` calt を設定する直前で処理を終了します。パラメータ無しの場合 `lSeo` を有効にしたフォントを生成します。
`-p` `-C` オプションの続きから実行します。元のフォントを残すので、調整を繰り返す時に重宝します。
  カーニング設定は基本ラテン文字限定になります。フォントは合成済みのため、パラメータの内容は意味を成しません。
Expand All @@ -206,7 +209,7 @@ Cyroit の生成には主に5つの Shell スクリプトを使用します。
#### 2. `font_generator.sh`

通常、直接実行する必要はありません。
FontForge のスクリプト機能を利用してフォントの合成と改変を行います
FontForge のスクリプト機能を利用してフォントの合成とグリフの改変を行います
オプションを指定することでフォントの見た目や機能を変更することができます。
オプションの最後に素材にするフォントのファイル名を指定する必要がありますが、基本的に `auto` で問題ありません。
合成したフォントを完成させるには、table_modificator を実行してフォント情報を書き換える必要があります。
Expand All @@ -220,15 +223,15 @@ FontForge のスクリプト機能を利用してフォントの合成と改変
`-h` ヘルプを表示します。
`-V` 生成するフォントのバージョンナンバーを表示します。`version.txt` の内容を参照します。
`-x` スクリプトと同じフォルダにある一時作成フォルダとファイルの削除のみ行って終了します。
`-f /path/to/fontforge` FontForge コマンドのパスを */path/to/fontforge* に指定します
`-f /path/to/fontforge` */path/to/fontforge* に存在する FontForge を使用します
`-v` 合成時の経過を詳しく表示します。
`-l` 一時作成ファイルを残したままにします。
`-N string` フォントファミリー名を *string* にします。省略すると「Cyroit」になります。
`-n string` フォントファミリー名の接尾語 (「BS」や「SP」の部分) を *string* にします。
`-w` 合成フォントを Loose 版にします。
`-Z` 全角スペースを可視化しません。
`-z` 半角スペースを可視化しません。
`-u` 全角・半角形に下線を付けません。
`-u` 全角・半角形に下線を付けません。また点字に外枠を付けません。
`-b` 識別性を向上させるためのグリフ改変をしません。
`-t` D Q V Z のグリフを変更 (ストローク等を追加) しません。
`-O` 数字の0にスラッシュを付けません。
Expand Down Expand Up @@ -259,12 +262,13 @@ font_generator で合成したフォントの情報を FontTools の ttx コマ
`-N string` ファミリー名が *string* のフォントを処理します。省略すると「Cyroit」になります。
`-w` Loose 版に合わせた情報に書き換えます。font_generator 実行時の `-w` オプションの有無に合わせる必要があります。
`-k` calt 作成時にカーニング以外の設定 (桁区切り、記号の移動) のみ作成します。
  生成されるフォントは文字間隔を調整しませんが、動作が軽くなります。
`-b` calt 作成時のカーニング設定を基本ラテン文字に限定します。表示確認用です。
`-o` カーニング作成時になんちゃって最適化処理を実行します。重複している設定を削除することで心持ち軽量化させます
`-o` カーニング作成時になんちゃって最適化処理を実行します。重複している設定を削除することで生成フォントを心持ち軽量化させます
`-r` cmap や calt 用のテーブルファイルがすでに存在していた場合、作り直さずにそのファイルを使用します。
`-m` cmap を書き換えません。
`-g` GSUB を書き換えません。
`-t` その他のテーブルを書き換えません
`-g` GSUB (calt を含む) を書き換えません。
`-t` その他のテーブル (head、OS/2、post、htmx) を書き換えません
`-C` calt を書き換える直前で処理を終了します。
`-p` `-C` オプションの続きから実行します。

Expand All @@ -284,7 +288,7 @@ font_generator で合成したフォントの情報を FontTools の ttx コマ
#### 5. `calt_table_maker.sh`

通常、直接実行する必要はありません。
calt テーブルを作成します。作成したデータは table_modificator で使用します。
calt テーブル (前後の文字によってグリフ置換を行う設定) を作成します。作成したデータは table_modificator で使用します。

- オプション
`-h` ヘルプを表示します。
Expand All @@ -295,7 +299,7 @@ calt テーブルを作成します。作成したデータは table_modificator
`-k` カーニング以外の設定 (桁区切り、記号の移動) のみ作成します。
`-b` カーニング設定を基本ラテン文字に限定します。表示確認用です。
`-O` カーニング設定作成時に、全ての設定についてなんちゃって最適化処理を実行します。
  重複している設定を削除することで心持ち軽量化させます
  重複している設定を削除することで生成フォントを心持ち軽量化させます
`-o` カーニング設定作成時に、任意の設定 (ソースコードにて指定) に限りなんちゃって最適化処理を実行します。
  最適化の効果がない設定をスキップするため、ビルド時間が若干短縮されます。

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