ごちゃまぜドロップス（ GCMZDrops.auf ）は拡張編集ウィンドウへファイルやテキストをドラッグ＆ドロップした時の挙動を拡張するための AviUtl プラグインです。
これを導入すると拡張編集ウィンドウへのドラッグ＆ドロップ時の挙動が以下のように変化します。
- ブラウザなどから直接画像をドラッグして画像オブジェクトの作成ができるようになる
- 設定で指定された場所に画像を保存してから読み込みます
- 同じファイルが既に保存されている場合は再利用されます
- UTF-8 や EUC-JP のテキストファイルを事前に Shift_JIS に変換してから読み込ませられる
- 文字コードの自動判定に失敗した場合は化けます
- 7zip で開いた圧縮ファイル内から直接ドラッグ＆ドロップしてファイルを読み込めるようになる
- ドラッグ＆ドロップでエクスプローラにファイルを作れるソフトなら他のソフトでも対応しているかも
- 複数ファイルを一度にドロップできるようになる
- 音声とテキストを同時に投げ込んだりできます
- ただし動画など元々複数レイヤーに配置されることがあるアイテムがあると正常に動きません
- ブラウザやテキストエディタからテキストを選択してドラッグ＆ドロップでテキストオブジェクトが作れる
- 字幕アシスト の基本機能とほぼ同じですが
[exedit]``[v]``[vo]``[a]``[ao]などには非対応
- 字幕アシスト の基本機能とほぼ同じですが
- Lua スクリプトを書くことによって独自の振る舞いを追加可能
- スクリプトを記述することによって、特定のファイルがドロップされた時の振る舞いを変更したり、
Shift キーを押しながらドロップした時に挙動を変更したりできます
- スクリプトを記述することによって、特定のファイルがドロップされた時の振る舞いを変更したり、
- 拡張編集ウィンドウ上で
Shift + Ctrl + 右クリックまたは中クリック（ホイールクリック）をすることによって、
外部からファイルをドラッグで持ち込むのではなく、Lua スクリプトからファイルをドロップ可能- 初期状態では「クリップボードから貼り付け」スクリプト
clipboard.luaが実装されています
- 初期状態では「クリップボードから貼り付け」スクリプト
なお、ごちゃまぜドロップスと字幕アシストは実装上の都合により同時には使用できません。
ごちゃまぜドロップスの動作には AviUtl version 1.00 以降と拡張編集 version 0.92 以降が必要です。
また、Windows 10 より前の OS では以下のランタイムをインストールしなければ動作しない場合があります。
https://aka.ms/vs/17/release/vc_redist.x86.exe
ごちゃまぜドロップスは無保証で提供されます。
ごちゃまぜドロップスを使用したこと及び使用しなかったことによるいかなる損害について、開発者は責任を負いません。
これに同意できない場合、あなたはごちゃまぜドロップスを使用することができません。
https://github.com/oov/aviutl_gcmzdrops/releases
GCMZDrops.auf と GCMZDrops フォルダーを exedit.auf と同じ場所 に置いてください。
（この1行しか書いてないのに、これを読まずに「動かない」と SNS に助けを求める人が結構居て、こんなにも読まれてないんだなあ……って思いますね）
削除時もそれらを削除するだけで OK です。
AviUtl の 表示 メニューから ごちゃまぜドロップスの表示 を選ぶと、設定用のウィンドウが開きます。
この設定は AviUtl のプロジェクトファイル(*.aup) に保存されるため、プロジェクトごとに固有の設定ができます。
ブラウザから画像をドラッグ＆ドロップなどで持ち込んだ場合など、ドラッグ元の場所などによってはデータがファイルとして存在しない場合や、将来的に削除される場所から読み込んでしまう可能性があります。
そのようなファイルを安全に読み込むために、ごちゃまぜドロップスでは必要に応じてファイルを安全な場所にコピーしてから読み込む場合があります。
ここで選択する処理モードによって、どのような時にファイルをコピーするかが決定されます。
それぞれのモードの動作は以下の通りです。
- 自動判定
- 読み込むファイルが以下のフォルダの階層以下にある場合に、「データ保存先」にコピーしてから読み込まれます。
通常はこの設定で使うことを想定しています。- Temp フォルダ
- CSIDL_APPDATA
- CSIDL_LOCAL_APPDATA
- CSIDL_COMMON_APPDATA
- CSIDL_COOKIES
- CSIDL_INTERNET_CACHE
- CSIDL_LOCAL_APPDATA
- CSIDL_PROGRAM_FILES
- CSIDL_PROGRAM_FILES_COMMON
- CSIDL_STARTMENU
- CSIDL_PROGRAMS
- CSIDL_WINDOWS
- CSIDL_SYSTEM
- 読み込むファイルが以下のフォルダの階層以下にある場合に、「データ保存先」にコピーしてから読み込まれます。
- コピーを作成
- 常に「データ保存先」にコピーしてから読み込まれます。
- 直接読み込み
- なるべく直接読み込みます。
なお、どの動作モードを選んだとしてもドラッグ元がファイルではない場合には「データ保存先」にファイルをコピーしなければならないケースがあります。
ドラッグ元がファイルではなかった場合や、上記の「処理モード」の選択によりコピーしてから読み込む場合のコピー先になるフォルダーです。
初期値は %PROJECTDIR% で、プロジェクトファイルが保存されているフォルダーにファイルを保存します。
なお特別なキーワード %PROJECTDIR% を使用する場合は事前にプロジェクトファイルが保存されている必要があり、保存されていない場合はスクリプトなどでエラーが発生します。
また、プロジェクトファイルを別の場所に保存し直しても、以前ドロップしたファイルが自動で移動されることはありません。
処理モードを 自動 に、データ保存先を %PROJECTDIR% に変更します。
処理モードとデータ保存先をデフォルト設定に戻します。
現在の処理モードとデータ保存先を、新規プロジェクト作成時のデフォルト値に設定します。
例えばデータ保存先を %PROJECTDIR%\gcmz などのデフォルト値にすると、プロジェクトファイルの場所が変わるのに合わせて保存先を変えるような使い方ができます。
GCMZDrops フォルダーの中に *.lua ファイルを入れることで、ドロップされたファイルに対して独自の振る舞いを追加することができます。
最も基本的な雛形として参考になるのは generic.lua で、ドロップされるファイルを全て受け入れ、そのまま AviUtl に渡すだけのスクリプトです。
Lua スクリプト内で使えるごちゃまぜドロップス専用の関数などは example.lua を参照してください。
また、dropper フォルダの中にスクリプトファイルを配置することで、拡張編集ウィンドウ上で Shift + Ctrl + 右クリック または 中クリック（ホイールクリック） をした時にメニューを表示し、ファイルを投げ込むためのスクリプトを記述することが可能です。
ごちゃまぜドロップスでは通常の場合「拡張編集ウィンドウにファイルなどをドラッグで持ち込んだ時」というのが Lua スクリプトの動作の起点になりますが、この仕組みを使うとファイルを持ち込まなくても動作の起点にすることができます。
外部のアプリケーションから拡張編集の現在のカーソル位置へのファイルドロップを実現するために、実験的な外部連携用 API を提供しています。
ここで紹介する API は ごちゃまぜドロップス v0.3.12 以降で使用可能です。
この API は試験運用中のため、予告なく変更または削除されることがあります。
C言語から呼び出す例です。
#include <stdint.h>
#include <stdio.h>
#define UNICODE
#include <Windows.h>
struct GCMZDropsData {
uint32_t Window;
int32_t Width;
int32_t Height;
int32_t VideoRate;
int32_t VideoScale;
int32_t AudioRate;
int32_t AudioCh;
int32_t GCMZAPIVer; /* 1 = v0.3.12 以降 / 2 = v0.3.23 以降 */
wchar_t ProjectPath[MAX_PATH];
uint32_t Flags; /* GCMZAPIVer が 2 以上なら存在する */
};
int main(int argc, char *argv[]) {
HANDLE hMutex = NULL;
HANDLE hFMO = NULL;
struct GCMZDropsData *p = NULL;
BOOL mutexLocked = FALSE;
hMutex = OpenMutex(MUTEX_ALL_ACCESS, FALSE, TEXT("GCMZDropsMutex"));
if (hMutex == NULL) {
printf("OpenMutex failed.\n");
goto Cleanup;
}
hFMO = OpenFileMapping(FILE_MAP_READ, FALSE, TEXT("GCMZDrops"));
if (hFMO == NULL) {
printf("OpenFileMapping failed.\n");
goto Cleanup;
}
p = MapViewOfFile(hFMO, FILE_MAP_READ, 0, 0, 0);
if (p == NULL) {
printf("MapViewOfFile failed.\n");
goto Cleanup;
}
if (WaitForSingleObject(hMutex, INFINITE) != WAIT_OBJECT_0) {
printf("WaitForSingleObject failed.\n");
goto Cleanup;
}
mutexLocked = TRUE;
if (!p->Window) {
printf("The target window is NULL.\n");
goto Cleanup;
}
if (!p->Width) {
printf("The project is not open.\n");
goto Cleanup;
}
printf("GCMZAPIVer: %d\n", p->GCMZAPIVer);
printf("ProjectPath(%d): %ls\n", (int)wcslen(p->ProjectPath), p->ProjectPath);
printf("Window: %d\n", p->Window);
printf("Width: %d\n", p->Width);
printf("Height: %d\n", p->Height);
printf("VideoRate: %d\n", p->VideoRate);
printf("VideoScale: %d\n", p->VideoScale);
printf("AudioRate: %d\n", p->AudioRate);
printf("AudioCh: %d\n", p->AudioCh);
if (p->GCMZAPIVer >= 2) {
/* Flags にアクセスできるのは GCMZAPIVer が 2 以上のときだけ */
printf("Flags: %d\n", (int)p->Flags);
if (p->Flags & 1) {
/* 英語化パッチが当たっている拡張編集だった */
printf(" English Patched\n");
}
if (p->Flags & 2) {
/* 中国語簡体字パッチが当たっている拡張編集だった */
printf(" Simplified Chinese Patched\n");
}
}
/*
GCMZAPIVer が 0 のときは仕様が異なるため動作しません
その場合は対応せずにバージョンアップを呼びかけるようにしてください
*/
if (p->GCMZAPIVer == 0) {
printf("GCMZDrops too old, please update to v0.3.12 or later.\n");
goto Cleanup;
}
{
COPYDATASTRUCT cds = {0};
/* 必ず 1 を指定してください */
cds.dwData = 1;
/*
JSON を UTF-8 エンコーディングで渡します
layer:
ドロップするレイヤーを決めます。
指定を省略することはできません。
-1 ～ -100
拡張編集上での現在の表示位置からの相対位置へ挿入
例: 縦スクロールによって一番上に見えるレイヤーが Layer 3 のとき、-1 を指定すると Layer 3、-2 を指定すると Layer 4 へ挿入
1 ～ 100
スクロール位置に関わらず指定したレイヤー番号へ挿入
frameAdvance:
ファイルのドロップした後、指定されたフレーム数だけカーソルを先に進めます。
進める必要がない場合は省略可能です。
files:
投げ込むファイルへのフルパスを配列で渡します。
ファイル名は UTF-8 にする必要がありますが、拡張編集の仕様上 ShiftJIS の範囲内の文字しか扱えません。
*/
cds.lpData = "{\"layer\":-1,\"frameAdvance\":12,\"files\":[\"C:\\\\test.bmp\"]}";
cds.cbData = strlen(cds.lpData);
/*
API を呼び出します
WM_COPYDATA の仕様に従って、WPARAM には データを渡すウィンドウへのハンドル、LPARAM には COPYDATASTRUCT 構造体へのポインタを渡します。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/win32/dataxchg/wm-copydata
cds.dwData の値が間違っている場合や JSON がおかしい場合など、
API としての送信フォーマットに問題がある場合には OutputDebugString でエラーメッセージを出力します。
ドロップするファイルが見つからないなど、ファイルの内容に問題がある場合はメッセージボックスで表示します。
*/
SendMessage((HWND)(intptr_t)p->Window, WM_COPYDATA, (WPARAM)(GetConsoleWindow()), (LPARAM)&cds);
}
Cleanup:
if (p) {
if (!UnmapViewOfFile(p)) {
printf("UnmapViewOfVile failed.\n");
}
}
if (mutexLocked) {
if (!ReleaseMutex(hMutex)) {
printf("ReleaseMutex failed.\n");
}
}
if (hFMO) {
if (!CloseHandle(hFMO)) {
printf("CloseHandle failed.\n");
}
}
if (hMutex) {
if (!CloseHandle(hMutex)) {
printf("CloseHandle failed.\n");
}
}
return 0;
}この API を使用する上での一般的な注意事項は以下の通りです。
- 拡張編集ウィンドウについて
拡張編集ウィンドウが表示されていないとアイテムの挿入位置を判定できずに API の実行に失敗することがあります。
また、レイヤーの高さやタイムラインの表示倍率などの検出に失敗した場合はカレントディレクトリにgcmz-apierr-20191231-235959.bmpのようなファイル名で失敗時の画像を保存します。 - 挿入位置について
挿入先に既にオブジェクトがある場合など、十分なスペースがない場合は想定した場所に挿入されません。 - 複数ファイルのドロップについて
一応対応していますが、十分なスペースがない場合は一部のファイルだけがずれた位置に配置されます。
また、動画や*.exoファイルのようにタイムラインに複数行挿入されるアイテムがある場合、それ以降は正しい位置に挿入されません。 - タイムラインの表示倍率について
正しい位置にファイルをドロップするためには拡張編集のタイムラインを一定以上の拡大率にする必要があるため、条件を満たしていない場合は一時的にタイムラインが拡大されます。 - 多重起動について
API が使えるのは最初に起動したインスタンスのみで、AviUtl を多重起動しても２つ目以降では API は無効状態になり、その旨を伝えるエラーダイアログが表示されます。
- Q. テキストをドロップで投げ込めないソフトがある
- A. 対応していないソフトもある
- Q. 投げ込むとファイル名の後ろにゴミがつく
- A. ゴミではない
- Q. 上手くドラッグ＆ドロップできないソフトがある
- A. そういうソフトもあるだろう
- Q. ドラッグ元やドロップ先のソフトが落ちる
- A. そういうソフトもあるかも知れない
- Q. エラーが出る
- A. エラー内容と、AviUtl / 拡張編集 / ごちゃまぜドロップスのバージョンと、
ごちゃまぜドロップスの最新版でも起こるかどうかを教えて下さい - A. 拡張編集の UI の色を変えるようなプラグインとは競合する可能性があります
もし変えている場合は戻してみてください
- A. エラー内容と、AviUtl / 拡張編集 / ごちゃまぜドロップスのバージョンと、
- Q. 「AviUtl で使用できない文字がファイル名に含まれています」というエラーが出る
- A. これは AviUtl で使用できない文字がファイル名に含まれているのが原因でエラーが出ています。 ごちゃまぜドロップスが扱えないのではなく、AviUtl や拡張編集で扱えないという話です。 ごちゃまぜドロップスを消せばエラーメッセージは出ませんが、ファイルは読み込めません。 つまり単なる親切心で読み込み前にチェックし、問題がある場合に理由を通知しているだけです。 問題がある文字がなくなるようにファイル名を変えれば読み込めるようになります。
Windows に Git Bash をインストールした環境で、以下のコマンドでビルドできます。
$ git clone https://github.com/oov/aviutl_gcmzdrops
$ cd aviutl_gcmzdrops
$ bash build.bash- Nsyw
ごちゃまぜドロップス is made possible by the following open source softwares.
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It sounds vague, but as to be found at
<http://lists.debian.org/debian-legal/2004/12/msg00295.html>, it gives an
impression that the author could be willing to give an explicit
permission to distribute those files e.g. under a BSD style license. So
probably there is no problem here, although it could be good to get a
permission from the author and then add a license into the Cephes files
in MinGW runtime. At least on follow-up it is marked that debian sees the
version a-like BSD one. As MinGW.org (where those cephes parts are coming
from) distributes them now over 6 years, it should be fine.
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Headers and IDLs imported from Wine
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Some header and IDL files were imported from the Wine project. These files
are prominent maked in source. Their copyright belongs to contributors and
they are distributed under LGPL license.
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