「成果」・「成果に必要な行動」・「行動に必要な知識/スキル」 を一貫して定義できるビジュアルエディタです。
Enablement Map Studio は、組織やチームの「成果につながる行動の構造」を 1つのマップ(Enablement Map) として定義・共有・再利用できます。成果につながる行動の構造とは、「顧客の意思決定プロセス(CJM)」→「組織の価値提供プロセス(SBP)」→「組織の求める成果(Outcome)」→「必要な行動と紐づく知識/スキル(Enablement Map)」のつながりです。
多くの企業では、学習と実践が分断され、成果との接続が曖昧になっています。
職種を問わず「成果につながる学習・実践」を進めるためには、成果・行動・知識/スキルがつながる構造を描くことが重要です。 記事: イネーブルメントで人材育成を成果につなげるで紹介しているイネーブルメントのサイクルの内、整理ステージで実施する内容です。 Enablement Map Studio は、この整理ステージを支援して、「成果から逆算した行動と知識/スキルのつながり」を共通言語化します。
このプロダクトは、DX推進や人材育成での「ナレッジ共有・行動設計」、プロジェクトマネジメント、教育設計、UX設計、DevOps改善など、あらゆる領域で利用可能な共通基盤を目指しています。
# イメージを取得(最新バージョン)
docker pull ghcr.io/suwa-sh/enablement-map-studio:latest
# コンテナを起動
docker run -p 8080:80 -p 8443:443 ghcr.io/suwa-sh/enablement-map-studio:latestアプリケーションは以下のURLでアクセスできます:
- HTTP: http://localhost:8080
- HTTPS: https://localhost:8443
注意: HTTPSアクセスでは自己署名証明書を使用しています。ブラウザで証明書警告が表示されますが、「詳細設定」→「localhost にアクセスする(安全ではありません)」で進むことができます。
Enablement Map Studioは、File System Access APIを使用してローカルファイルの読み書きを行います。以下のブラウザでの利用を推奨します。
| ブラウザ | サポート | バージョン |
|---|---|---|
| Google Chrome | ✅ | 86+ |
| Microsoft Edge | ✅ | 86+ |
| Safari | ✅ | 15.2+ |
| Firefox | ❌ | 非対応 |
注意: Firefoxは File System Access API に対応していないため、ファイルの保存機能が制限されます。Chrome、Edge、Safariでの利用を推奨します。
単一のYAMLファイル(`---`区切りで複数のDSLを含む)を読み込み、以下の4つのエディタビューをシームレスに切り替えながら、一気通貫で計画を立案・編集できます:
| レイヤ | 目的 | 対応Editor | DSL kind |
|---|---|---|---|
| 顧客体験 | 成果が出るまでに顧客が取る行動(カスタマージャーニーマップ)の整理 | CJM Editor | cjm |
| 業務プロセス | 顧客の行動を次に進めるために必要な、組織の行動(サービスブループリント)の整理 | SBP Editor | sbp |
| 成果定義 | 組織が求める成果(KGI・CSF・KPI)の整理 | Outcome Editor | outcome |
| イネーブルメント | 成果に至る行動・必要な知識/スキル(イネーブルメントマップ)の整理 | EM Editor | em |
ここで指しているKPIは、CSFを特定して単一の数字の変化を追いかけるKPIです。
- ペルソナの表示・編集
- フェーズとアクションの表示・編集
- ドラッグ&ドロップによる並び替え
- タッチポイント、思考・感情の表示・編集
- 感情スコア (-2 ~ +2) による感情曲線の可視化
- React Flowベースのフローダイアグラム
- CJMの定義内容と連動
- レーンの追加、更新、削除、リサイズ、位置変更
- タスクの追加、更新、削除、位置変更
- ドラッグ&ドロップによるタスク接続
- CJM、SBPの定義内容と連動
- SBPタスクから、CSFを選択
- KGI、CSF、KPIの表示・編集
- CJMフェーズに紐づく、SBPタスクのフィルタリング
- CJM、SBP、Outcomeの定義内容と連動
- SBPタスクに、必要な行動を追加・更新、削除
- 行動に、スキル・ナレッジ・ツールを紐づけ
- 紐づけたスキル・ナレッジ・ツールを一覧表示、CSVダウンロード、CSV一括登録
- localStorageによる永続化
- YAMLファイルを開く/保存
- Open File: ローカルのYAMLファイルを開く(Ctrl+O / Cmd+O)
- Save: 開いているファイルに上書き保存(Ctrl+S / Cmd+S)
- Save As...: 別名で保存(Ctrl+Shift+S / Cmd+Shift+S)
- サンプルデータのロード
- キャンバスのクリア
- Undo(Ctrl+Z / Cmd+Z)
- Redo(Ctrl+Shift+Z / Cmd+Shift+Z)
Enablement Map Studioは、個人で利用するエディタです。チームで定義を共有する場合は、Gitを使ったチーム開発を想定しています。以下のワークフローで、YAMLファイルをバージョン管理できます。
# 1. リポジトリをクローン
git clone https://github.com/your-org/your-enablement-map.git
cd your-enablement-map
# 2. ブランチを作成
git checkout -b feature/update-cjm
# 3. Enablement Map Studioでファイルを開く
# Open Fileボタンから enablement-map.yaml を選択
# 4. エディタで編集して保存
# Ctrl+S (Cmd+S) で上書き保存
# 5. 変更をコミット
git add enablement-map.yaml
git commit -m "feat: 顧客体験フローを更新"
# 6. プッシュしてプルリクエスト
git push origin feature/update-cjm- メインファイル:
enablement-map.yaml - 複数プロジェクト:
project-name-enablement-map.yaml
- YAMLファイルをGitで管理することで、変更履歴を追跡できます
- プルリクエストでレビューを受けられます
- コンフリクトが発生した場合は、通常のGitワークフローで解決できます
- 言語: TypeScript
- フレームワーク: React 18+
- ビルドツール: Vite
- 状態管理: Zustand (with persist middleware)
- ルーティング: React Router v6
- スタイリング: Material-UI (MUI) v7
- エディタUI:
- CJM: MUIテーブル + Recharts + @dnd-kit (ドラッグ&ドロップ)
- SBP: @xyflow/react (フローダイアグラム)
- Outcome: MUI Paper/Stack/Button + フィルタリング機能
- EM: MUI Paper/Stack/Button + react-resizable-panels + TableSortLabel
- DSL処理: js-yaml, ajv
- テスト:
- ユニットテスト: Vitest
- e2eテスト: Playwright (ドラッグ&ドロップを含む包括的なシナリオテスト)
- Linter/Formatter: qlty (biome, prettier, eslint)
- パッケージ管理: pnpm workspaces
- `latest` - 最新リリースバージョン
- `{version}` - 特定のバージョン(例: `1.0.0`, `1.0`, `1`)
- `sha-{commit}` - 特定のコミット
# 別のポートで起動
docker run -p 3000:80 -p 3443:443 ghcr.io/suwa-sh/enablement-map-studio:latest
# 特定のバージョンを指定
docker run -p 3000:80 -p 3443:443 ghcr.io/suwa-sh/enablement-map-studio:1.0.0Dockerイメージには、100年間有効な自己署名証明書が含まれています。証明書には以下のアドレスが登録されています:
localhost,*.localhost127.0.0.1(IPv4ループバック)::1(IPv6ループバック)0.0.0.0
ローカルネットワーク内の他のIPアドレス(例: 192.168.x.x)でアクセスする場合も、ブラウザで証明書警告を許可することで利用できます。
このアプリケーションはブラウザのlocalStorageにデータを保存します。Dockerコンテナを再起動してもブラウザ側のデータは保持されます。
- 仕様の情報は、REQUIREMENTS.md を参照してください。
- 構成の情報は、ARCHITECTURE.md を参照してください。
- 開発ルールの情報は、DEVELOPMENT.md を参照してください。
MIT License


