Update 2023-03

Add ja/2023-03/08

src/ja/2023-03/08/01.md

@@ -3,4 +3,16 @@ title:  キリストを映す人生と聖霊による言葉
 date:   12/08/2023
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-### <center>この日課はまだ完了されていません。もう少し後で戻ってきてください。</center>
+> <p>暗唱聖句</p>
+> すなわち、あなたがたは、以前の生活に属する、情欲に迷って滅び行く古き人を脱ぎ捨て、心の深みまで新たにされて、真の義と聖とをそなえた神にかたどって造られた新しき人を着るべきである。(エペソ 4:22-24、口語訳)
+> <p></p>
+> だから、以前のような生き方をして情欲に迷わされ、滅びに向かっている古い人を脱ぎ捨て、心の底から新たにされて、神にかたどって造られた新しい人を身に着け、真理に基づいた正しく清い生活を送るようにしなければなりません。(エフェソ 4:22-24、新共同訳)
+
+### 今週の聖句
+エフェソ 4:17-32、コロサイ 3:1-17、ゼカリヤ 3:3-5、ゼカリヤ 8:16、イザヤ 63:10、ローマ 8:16、26、27
+
+ホセ・アントニオは、スペインのパルマの路上で、もう何年もホームレスとして生活していました。白髪のほつれた髪とあごひげで、実際の 57 歳よりも老けて見えました。ある日、ヘアサロンのオーナーのサルヴァ・ガルシアがホセに声をかけ、おしゃれにイメージチェンジすることを提案しました。
+
+サロンの椅子に身を沈めたホセの、からまって束になった髪とひげを、店員たちがチームでカットし、染め、セットしました。そして新しいスタイリッシュな服が着せられました。さあ、お披露目です。鏡の前に座ったホセの目に涙があふれました。「これは俺かい?まったくの別人だ。これじゃ誰も俺だとは気づかないだろうよ!」。のちに、彼はこう付け加えました。「あの時変わったのは、見た目だけじゃなかったんだ。俺の人生が変わったんだ」
+
+パウロはエフェソ 4:17 - 32 で、信徒たちが経験した完全な変化について論じます。彼らは古い自分を脱ぎ捨て、新しい人を身に着けたのでした。ホセの変化と似ているかもしれませんが、それは単なる外見の変化ではありません。それは「心の底から新たにされ」(エフェ 4:23)、「真理に基づいた正しく清い生活」(同 4:24)をもたらすことが含まれます。その変化は、究極のイメージチェンジともいうべきものなのです。

src/ja/2023-03/08/02.md

@@ -1,6 +1,14 @@
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-title:  日課
+title:  罪の負のスパイラル
 date:   13/08/2023
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-### <center>この日課はまだ完了されていません。もう少し後で戻ってきてください。</center>
+`エフェソ 4:17-32 とコロサイ 3:1-17 を比較してください。パウロは、教会の一致を確かにするために、どのような生き方をするよう信徒たちに勧めていますか。`
+
+先のエフェソ 4:1 - 16 でパウロは、教会の一致をテーマにしていました。エフェソ 4:1 と 4:17 を比べると、この二つの箇所の勧告が、いかに歩み、いかに生きるかについて述べていることに気づきます。この類似点は、パウロが同じテーマを扱っていることを示しています。すなわち、一致と一致を保つ生き方です。しかしパウロはここで、新たに、より否定的な視点からこのテーマを述べ始めています。
+
+エフェソ 4:17 - 24 でパウロは、教会の一致を損なう異邦人の生き方(同 4: 17 - 19)と、一致を養う真のクリスチャンの生き方(同 4:20 - 24)を対比させ ています。私たちは、異邦人の生き方に対するパウロの鋭い批判を読むにあたって、異邦人がキリストを通して神に贖あがなわれ、神の民として完全な協力者とされていることを忘れてはなりません(同 2:11 - 22、同 3:1 - 13)。ですから、エフェソ 4:17 - 19 でパウロは、「肉によれば異邦人」(同 2:11)という表現を、限定的、かつ否定的に用いています。
+
+パウロは単に、異邦人の特定の罪や行為について案じているのではありません。異邦人が示す行動パターン、すなわち、罪に捕らえられて生きる者が描く下降軌道を懸念しています。エフェソ 4:17 - 19 の中心には、霊的に無感覚な状態の描写があります。「彼らは愚かな考えに従って歩み、知性は暗くなり、彼らの中にある無知とその心のかたくなさのために、神の命から遠く離れています」(エフェ 4:17、18)。この霊的無感覚こそが、この箇所の初めに強調されている暗くなった知性の源です(「彼らの中にある無知とその心のかたくなさのために、神の命から遠く離れています。そして、無感覚になって放縦な生活をし」(同 4:18、19)。そしてこの箇所の終わりは、性的に堕落した行為が強調されています(「あらゆるふしだらな行いにふけってとどまるところを知りません」)。神から離反した彼らは、どのように生きるべきかを知らず、神の救いの恵みから遠く離れ、罪と堕落の負のスパイラルに陥っています。
+
+`あなたは、罪の力がさらなる罪へ引き込む経験をしたことがありますか。`

src/ja/2023-03/08/03.md

@@ -1,6 +1,12 @@
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-title:  日課
+title:  身に着ける衣服の劇的変化
 date:   14/08/2023
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-### <center>この日課はまだ完了されていません。もう少し後で戻ってきてください。</center>
+`パウロは聴衆の回心の物語を再び語りながら、どのような重要な点を彼らに伝えていますか(エフェ4:20-24)。`
+
+パウロは彼らが以前は異邦人であったことを語りながら(エフェ 4:17-19)、「あなたがたは、キリストについてこのように学んだのではありません」とは言わず、「あなたがたは、キリストをこのように学んだのではありません」(エフェ 4:20)と声を大にして言っています。そして、「彼〔キリスト〕に聞き」(エぺ 4:21、口語訳)、「彼にあって教えられ」(同口語訳)と指摘し、さらに「イエスにある真理」(同口語訳)という表現を用いて、キリストに形づくられる生活に入ることを勧めています。パウロにとって、信仰を持つことは、キリストとの個人的な結びつきを中心とするものであり、信仰は、「キリストを学ぶ」と表現されるほど、生き生きとした現実的なものです。私たちは、よみがえり、高く上げられたイエスが、今も生きて私たちの内におられることを知っています。私たちは、キリストの教えと模範によって形づくられ、生ける主であるキリストに忠誠を尽くします。私たちは、聖霊と御言葉を通して語られる主の生きた勧告と指示に私たちの生活を明け渡すのです。
+
+パウロは、キリストに形づくられる生活には、三つのプロセスを伴い、それを衣服を身に着けることにたとえています。(1)古い生活を「脱ぎ捨て」、あるいは離れること(エフェ 4:22)、(2)内面の新生を経験すること(同 4:23)、(3)神にかたどって造られた新しい生き方を「身に着け」(同 4:24)ることです。このパウロの比喩は、旧約聖書が罪深さ(詩編 73:6、ゼカ 3:3、マラ 2:16)と救い(イザ 61:10、エゼ 16:8、ゼカ 3:4、5)の両者の象徴として衣服が用いられていることを反映しています。
+
+古代の男性は、膝丈のチュニック(貫頭衣)を下着として着用し、その上に外とうやマントを着て日差しから身を守りました。女性も同様に、チュニックとローブ(足首丈の貫頭衣)を着ました。聖書の文化圏では、自給自足をしていました。長い上着は貴重で高価なものであり、長く着用されました。複数の衣服を持つことはまれであったと思われます。また上着の質やデザインは、それを着る者の身分や地位を示していました。人が自分の衣服を変えることや、他人と交換することは、(現代の多くの文化圏ではささいなことですが)まれなことであり、重大なことでした。パウロはこの1世紀の文脈の中で、衣服を別の人と交換するのと同じように、人生の変化が顕著なことであると捉えています。

src/ja/2023-03/08/04.md

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-title:  日課
+title:  一致をつくり上げる、恵みに満ちた言葉
 date:   15/08/2023
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-### <center>この日課はまだ完了されていません。もう少し後で戻ってきてください。</center>
+`信徒間の言葉の使い方に関するパウロの助言の中で、今、あなたにとっ て最も重要なものは何ですか。それはなぜでしょうか(エフェ4:25- 29)。`
+
+エフェソ 4:25 - 32 でパウロは、興味深い構造を繰り返し用いています。そ れは、エフェソ 4:25 に見られる、否定的な命令(「偽りを捨て」)、次に肯定的 な命令(「それぞれ隣人に対して真実を語りなさい」)、そしてその理由(「わたしたち は、互いに体の一部なのです」。これは、「私たちは一つの体の部分なのだから、その一 つの体の部分として互いは結びついている」と意味しているようです)を語るという 構造です。パウロの「真実を語りなさい」との勧めは、ただ事実を無神経に並 べ立て他の教会員に突きつけることではありません。パウロは、ゼカリヤ 8: 16 を意識し、平和をもたらすために真実を語ることを勧めています。
+
+エフェソ 4:31 でパウロは、憤りと怒りの言葉を禁じています。ですから、 エフェソ 4:26 の彼の言葉は、会衆の中で、怒りの行為を認めるものではあり ません。パウロが「怒ることがあっても、罪を犯してはなりません」と述べた のは、〔心の中で〕怒ることの可能性を認めながらも、それを意識して行動に あらわさないことを勧めているのです。
+
+パウロはここで、「盗みを働いていた者は、今からは盗んではいけません」(エフェ 4:28)と、盗みについての否定的な命令を語り、言葉についてのテーマを中断しているように見えます。次に肯定的な命令として、盗みを働いていた者は「労苦して自分の手で正当な収入を得」(同 4:28、1 コリ 4:12、1 テサ 4:11 も参照)なければならず、その理由は、「困っている人々に分け与える」(エフェ 4:28)ためだと語ります。おそらくパウロは、使徒言行録 5:1 - 11 のアナニヤとサフィラの話に見られる、盗みと人を欺く言葉との関連から、盗みに関する言葉をここで触れたのかもしれません。キリストのつくり変える力へのパウロの信仰は、盗人が分け与える者になることを思い描くほど強いものでした。
+
+次にパウロは、「悪い言葉を一切口にしてはなりません」(エフェ 4:29)と命じています。これは、人を傷つける言葉が攻撃を加えるために、一見止めどなく口に向かって進んでいく様子を描写しています。パウロは、否定的な言葉を口にすることを止められるようになるだけでなく、三つの条件を満たす言葉に置き換えられることを思い描いています。(1)「聞く人に恵みがあるように」、(2)「その人を造り上げるのに役立つ言葉を」、(3)「必要に応じて語りなさい」(同 4:29)。私たちの語る言葉がすべてこのような言葉になりますように!

src/ja/2023-03/08/05.md

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-title:  日課
+title:  信徒の生活における聖霊
 date:   16/08/2023
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-### <center>この日課はまだ完了されていません。もう少し後で戻ってきてください。</center>
+`クリスチャン共同体内の言葉の罪について語る際に、パウロは信徒たちと共にいる聖霊の存在について、どのような勧めをしていますか(エ フェ4:30)。`
+
+パウロは、恐ろしい警告と同時に心温まる約束を提示しています。教会内での互いに対する罪は、さして重要ではないささいな悪事ではありません。聖霊を悲しませ、神の賜物である言葉を誤用し、他者を傷つけることなのです(エフェ 4:25-27、29、31、32)。パウロは、イザヤ63:10を引用し、この重大な警告を強調しています。「ところが彼らはそむいて/その聖なる霊を憂えさせたので、主はひるがえって彼らの敵となり、みずから彼らと戦われた」(口語訳)のです。
+
+力強い約束のうちに、パウロは、信徒たちがキリストを受け入れた日から、「贖あがないの日」(エフェ 4:30)まで、聖霊で証印を押されたことを確認しています (同 1:13、14)。聖霊の信徒たちとの関係は、壊れやすいものではなく、永続的なものです。信徒たちが、神の賜物である言葉を武器にして、彼らの内におられる聖霊を無視するとき、聖霊は「離れる」のでなく「悲しまれる」と言います。聖霊は、キリストの再臨まで、信徒たちが神によって所有され、守られていることを示し、信徒たちと共にいてくださいます。
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+パウロは「神の聖霊」として聖霊の完全な神性を明確にし、聖霊が「悲しまれる」姿を描写することによって、聖霊の「別個な位格」を強調しています(ロマ 8:16、26、27、1 コリ 2:10、13、12:11、ガラ 5:17、18)。
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+私たちは三位一体の神という神秘について語るとき、よくよく注意しなければなりません。聖霊は、父なる神、子なる神と一つであると同時に、父なる神とも子なる神とも別個な存在です。「聖霊は自身の意思を持ち、その意思に従って選ばれる。聖霊は悲しむことも、冒ぼう瀆とくされることもありうる。このような表現は単なる力や影響力にそぐわず、ひとりの人の特徴として用いられる表現である。では、聖霊はあなたや私と同じ人間のような存在なのだろうか。答えは、否である。私たち人間の言葉は神を語るにはあまりに限られており、聖霊は人間が決してなりえない存在である」(ポール・ピーターセン『新約聖書における三位の神』20 ページ、英文)。
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+`「神の聖霊」は、私たちの言動が影響を与えるほどに、私たちと親密な関わりを持ち、三位一体の神のおひとりとして、いつも共にいてくださいます。この驚くべき真理に、私たちはどのように応答すべきでしょうか。`

src/ja/2023-03/08/06.md

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-title:  日課
+title:  (敵意でなく)親切を
 date:   17/08/2023
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-### <center>この日課はまだ完了されていません。もう少し後で戻ってきてください。</center>
+パウロは、「贖あがないの日」(エフェ 4:30)に言及することによって、キリストの
+再臨という文脈の中で、読者に自分たちの言葉の使い方について考えるよう勧めています。エフェソ 4:31、32 は、その大いなる出来事を目前にしている私たちの言葉の使い方について述べていると理解することができます。
+
+`キリストの再臨に照らして、言葉に関するどのような態度や行動を捨て、どのような態度や行動を受け入れるべきでしょうか(エフェソ 4:31、32)。`
+
+エフェソ 4:17 - 32 の最後の勧めで、パウロは再び否定的な命令をします。「捨てなさい」(同 4:31)と命じ、六つの悪徳を挙げています。次に親切にし、憐れみの心で接し、赦ゆるし合うように(同 4:32)という肯定的な命令と、その理由が示されます。信徒たちは、「神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように」(同 4:32)、互いに赦し合わねばなりません。この六つの悪徳のリストは、「すべての無慈悲」と「いっさいの悪意」(同 4:31、口語訳)という一般的で包括的な言葉で始まり、終わります。そしてその間に、「憤り」「怒り」「わめき」「そしり」(同新共同訳)という四つの言葉が記されています。
+
+このリストの最後の言葉は、ギリシア語の「ブラスフェミア」の訳語であり、英語では神の品位を傷つけるための専門的な用語として借用しています。しかし、このギリシア語は、神や他の人間を傷つける言葉を、「中傷」や「悪口」とみなしています。このリストでは、態度(無慈悲、憤り、怒り)が駆り立てられて、怒りの言葉(わめき、そしり)に変わっているように見えます。要するにパウロは、クリスチャンの言葉における非武装化を目指しているのです。怒りの言葉を駆り立てる態度や表面的には親切さを装う戦略は、クリスチャンの武器庫から取り除かれなければなりません。これらの悪意が捨てられ、初めてクリスチャン共同体は繁栄し、教会の一致は強められます(同 4:1 - 16 と比較)。
+
+しかし、悪い言葉は、抑制されるよりも、置き換えられる必要があります。キリストの家族の間で、また他の人とも同じように、私たちの会話や行動は、怒りによって引き起こされるのでなく、親切、憐れみの心、そしてすべてにまさる標準に基づく赦し、すなわち神がキリストにおいて私たちに与えてくださった赦し(エフェ 4:32)によって動機づけられなければなりません。パウロは、「縦の赦し」(神によって私たちに与えたもの)を、「横の赦し」(私たちが互いに与えるもの、コロ 3:13、マタ 6:12、14、15 と比較)の模範として示しています。